中身はほぼ外資⁉グローバルに活躍する薬剤大手の超優良高配当株とは

銘柄紹介
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中身はほぼ外資⁉グローバルに活躍する薬剤大手の超優良高配当株とは

高配当株投資に興味を持ってるけどどんな銘柄に投資したらいいか分からないという方のために、上場している高配当株銘柄をレビューしていくコーナー!

この記事を読めば高配当株に投資しようと思っている方の銘柄選びの参考になるかと思います。またほかにも高配当株のレビューをしているので合わせてご覧ください。

※この記事は特定の銘柄の利益を保証するものではありません。株式投資には必ず元本割れのリスクがあります。銘柄選定は自己責任でお願いします。また、掲載時期から業績が変わっている可能性があります。

武田薬品工業【4502】

引用:武田薬品工業

銘柄コード/4502

1株当たりの配当/180円

配当利回り(予)/4.85%

連続増配年数/0期

※2021/01/26

企業概要

今回の銘柄は「アリナミンV」でおなじみの武田薬品です。

とはいえ現在ではアリナミンVの様な大衆薬地事業は行っておらず。医療機関に供給される医薬品をメインに研究、開発、製造を行っています。

この会社名前の割りに中身はほとんど外資。CEOはもちろん取締役の人材も16人中8人が外国人で収益の約80%が海外なんです、意外ですよね。

引用:武田薬品工業

日本の収益は全体の18%しかありません。

しかも驚いたことにこの武田薬品工業は、ティッカー「TAK」としてニューヨーク証券取引所(NYSE)にも上場しているんです。

医薬品会社としては唯一東京証券取引所とニューヨーク証券取引所の二つに上場している会社なんです。

それではその武田薬品工業がの中身がいったいどんなものなのか、投資対象として大丈夫なのか見ていきましょう!

今回も検討指標として下記の項目をチェックしていきます。

  • 売上高
  • EPS
  • 営業利益率
  • 自己資本比率
  • 各種キャッシュフロー
  • 現金等
  • 一株当たりの配当金推移
  • 配当性向

各項目も分かりやすく解説しますよ!それでは行きましょう!

売上高

企業の売上です。過去にどのくらいお金を稼いだか見てみましょう!

引用:IRBANK

毎年順調に売り上げを伸ばしていますね。特に2019年以降海外の製薬会社シャイヤーを買収したりと意欲的に事業拡大を行っていて売り上げも追随してます。こちらは問題ありません。

EPS

一株当たりの利益です。その年一株がどのくらいお金を生み出したのかが分かります。EPSの数値が高いと企業の収益率が高く。逆に低いと企業の収益力も低いと判断されることが多いです。

EPS=当期純利益÷発行済み株式数

引用:IRBANK

上がったり下がったりと安定しませんね。特に2015年はマイ転しています。2019年から徐々にEPSが下がっているのはニューヨーク証券取引所に上場して全体の株数が増えたからだと思われます。

ちょっとまたマイ転が続くと不安要素となってきますね。

営業利益率

(営業利益÷売上高)×100=営業利益率 として算出される数値

売上に対して利益がどれほどあるかを測るもの。売り上げが高くても設備投資やその他のコストで営業利益率が下がると、企業は利益を出せていないということになります。

引用:IRBANK

利益率は割と低めですね。やはり医薬品開発は研究開発にお金がかかるため利益率は低めになる傾向があります。またジェネリック医薬品が台頭してきたため苦戦を強いられているようです。

自己資本比率

自己資本比率とはその名の通り企業の資金がどれだけ自社の物かを示します。資本が大きくても借り入れなどの比率が高ければその会社は安定しているとは言えませんね。希望は50%以上です

引用:IRBANK

おっと!大分低いですね。

これはこの年シャイアー社という製薬会社を買収することに伴い4兆円規模の長期借入金を行ったからだと考えられます。

ただ買収したおかげで総資産も増えていることに注目したいですね。

引用:IRBANK

これは設備などの固定資産が増えたことにほかなりません。勝負をかけて事業拡大している足跡が見えますね。

各種キャッシュフロー

【営業活動によるCF】とは、毎年どれだけ稼いで現金を増やしたかというもの。これは毎年黒字であれば問題ありません。

引用:IRBANK

毎年黒字をキープしてますね。問題ないと思われます。

【投資活動によるCF】は設備投資、株式投資など現金が流出した場合にマイナスになり、設備売却などをするとプラスになります。

引用:IRBANK

積極的に資金投入していますね。やはり研究開発に資金が流れる会社のようです。特に2019年はシャイアー社買収で2兆円超の資金投下されています。

【財務活動によるCF】とは株の売買などで資金調達したり、借り入れをすれば現金が流入するのでプラスに、逆に返済をすればマイナスになります。

引用:IRBANK

2019年シャイアー社買収に合わせてかなりの額の借り入れをしていることが分かります。ただ翌年にしっかり1兆円もの返済を果たしているので、これが順調に続けば健全だといえます。

【フリーキャッシュフロー】とは営業CFから投資CFを引いた数字。企業が自由に使えるお金が増えたのか減ったのかが分かります。

これがマイナスで続くと配当金などを借り入れて賄っている可能性があり先行きが不安だと言えます。

引用:IRBANK

ところどころマイナスになっていますね。2019年は上記の理由で多額のマイナスです。ただこれは増減の動きなので実際に現金があるかは次で確認します。

現金等

先のキャッシュフローでお金の流れは分かりましたが実際に手元にある現金はどのくらいあるのかを確認してみましょう。

引用:IRBANK

長期借入や買収でフリーキャッシュフローはマイナスの年もありましたが、現金に関しては無難に6000億台を推移してますね。問題無いかと思います。

一株当たりの配当金の推移

1人株当たりの配当金の増減を確認します。高配当株投資では減配するような企業は避けた方がいいです。

引用:IRBANK

実直に180円をキープですね、増配も減配もしない安定の配当金推移です。なかなか珍しいと思います。

配当性向

配当性向とはその年の利益のうちどのくらいを配当に回しているかという数値になります。この数値が80%90%になってくると、現在の配当金価格を現状の利益からは払えなくなる可能性があり、借り入れ手の配当や減配の可能性も出てきます。

引用:IRBANK

むむむ、638%と物凄い数値が出ています。調べてみるとやはりシャイアー社の買収費用で利益を削られたため配当性向がここまで高くなってしまったようです。

ただ営業利益が落ち込んでも配当金を180円で死守してきた武田薬品としては、今後も死守するんじゃないかと思われます。

またそのシャイアー社買収での事業拡大が順調にいけば今のところ負債も堅実に返済しているので、配当性向も落ち着いてくると思います。

おすすめ度

それでは今回のおすすめ度です!

評価 :3.5/5。

いまが正念場!堅実180円は落とさないで目指せグローバルヘルスケア!

という事で☆3つ半です!景気敏感ではないといわれるヘルスケアですが、意外にも海外への事業拡大でキャッシュフローは安定していません。

ただグローバリズムにのって世界で勝負する姿勢は評価できます。特に日本よりもマーケットが広がりますし、ニューヨーク証券取引所での上場は資金供給の面でも大きな一歩かと思います。

いまなら配当4%越え、配当金に対しても積極的なアメリカ思考が入ってきて更に増配してくれると嬉しいですね。

果たしてファイザーなどに並ぶ世界企業に発展するのか、頑張れメイドインジャパン😄

いかがだったでしょうか⁉

今回の分析が高配当株選びの参考になったら嬉しいです☆

自分でも決算書を読んで企業分析したいという方はこちらもご参考ください。

皆さんの充実したマネーライフを応援しています☆ではまた!

Written by NAOMARU

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