オンラインショップで需要が伸びる⁉業績堅調な倉庫事業の高配当株とは

銘柄紹介
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オンラインショップで需要が伸びる⁉業績堅調な倉庫事業の高配当株とは

みなさんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです。

この記事では投資を始めた方のために決算書から読み解いた財務優良企業の株をレビューしていきます。

個別株投資を始めたいけど企業業績のどこを見たらいいか分からないという方は是非参考にしてみてください🐽

今回は堅調な業績を上げ続ける「住友倉庫(9303)」です

Amazonやメルカリなどネット販売のインフラが整ってきた現在。

倉庫ビジネスもそれに合わせてどんどん売上を伸ばしてきています。

特に倉庫は物流の要であり、定期的な収入も確保できるため収益が安定した企業が多いです。

高配当な銘柄も多いので是非参考にしてみてください

※この記事では特定の銘柄の解説をしていますが、投資には元本割れのリスクがあります。投資判断は必ず自己責任でお願いします。

住友倉庫【9303】

引用:住友倉庫
銘柄コード9303
時価総額1,636億円
市場東証プライム
業種 倉庫・運輸関連業
一株当たりの配当86.0円
配当利回り(予)4.3%
連続増配年数8期

企業概要

ハードとソフトを効果的に組み合わせ、お客様の「戦略」をサポートする。

それが、住友倉庫グループです。

引用:住友倉庫

歴史の長い住友グループの中で住友倉庫も1923年と長い歴史を持つ老舗企業。

事業としては物流事業・海運事業・不動産事業の3つに分かれています。

物流事業はさらに以下の5つに分けられています。

  1. 倉庫業
  2. 港湾運送業
  3. 国際輸送業
  4. 陸上輸送業
  5. その他

3事業の中では物流事業が最も収益を上げており、物流事業の売り上げは毎年右肩上がりに成長しています。

引用:バフェットコード

コアである物流事業がしっかり成長しているのは心強いですね。

コア事業の安定は老舗企業ならではの安心感を投資家に与えてくれます。

今後の見通し

倉庫業は引き続き倉庫の拡大を行いEC物流に対応していく拡大傾向です。

また港湾運送・国際輸送もコロナ禍で混乱している国際物流の中でも海外拠点を閉鎖することなく事業を継続しており、今後もタイやASEANを中心に海外拠点の拡充に注力していくそうです。

また株主還元を強く意識した会社でもあり連続増配企業となっています。

今期も株主還元を強化するとして9期連続増配を目指す方向です🐽

また自社株買いも行っており2021年9月末時点で16億円分の自社株買いを行っています。


それではそんな安定運用の老舗企業「住友倉庫」の中身を見ていきましょう

今回は以下の項目から財務状況を確認していきます。

  • 売上高
  • 営業利益
  • 営業利益率
  • ROE
  • EPS
  • 自己資本比率
  • 各種キャッシュフロー
  • 現金等
  • 一株当たりの配当金推移
  • 配当性向

個別銘柄を選定する時にとても重要な項目なので覚えておくと便利ですよ🐽

売上高

企業の売上です。過去にどのくらいお金を稼いだか見てみましょう!

引用:バフェット・コード

売上高は堅調に右肩上がりを推移しています。

倉庫業は変動の激しい業種ではないので、しっかり確実に稼いでくれるので安心ですね。

営業利益

本業にかかわる利益がどのくらいあったかを見ます。

本業の利益がマイナスだと経営方針の見直さなければなりません。

引用:IRBANK

売上高の推移と同じく変動は激しくないですが、着実に利益を出している堅実な利益水準です。

2022年の予想が大幅に拡大しているのは世界経済の回復に伴い国際輸送貨物の値動きが堅調になったこと、一時期根詰まりを起こしていたコンテナ輸送数量の回復・コンテナ運賃水準の上昇により海運事業が大幅に増収増益したことによるものです。

素晴らしい成績ですね🐽

営業利益率

(営業利益÷売上高)×100=営業利益率 

売上に対して利益がどれほどあるかを測るもの。

売り上げが高くても設備投資やその他のコストで営業利益率が下がると、企業は利益を出せていないということになります。

営業利益率に関しては倉庫業や運送業という事もあり、設備投資にお金がかかる分、利益率はあまり高くはありません。

しかし、毎年堅実に利益を上げているのは好印象ですね。

こういうところで赤字がないのは良い会社の証拠です。

ROE

「自己の資本に対してどれだけ収益を上げているか」という指標

例えば事業規模の大きさが違っていてもROEを比較することで本質的な利益率を計ることが出来ます。

このように同業他社との比較にとても使いやすい指数です。

こちらが住友倉庫のROEです。

こちらに対して同業他社のROEを比較してみましょう。

銘柄企業名時価総額ROE
9301三菱倉庫3,058億円4.18%
9303住友倉庫1,665億円4.2%
9302三井倉庫HD589億円16.8%
9304澁澤倉庫324億円5.5%

ほぼ同じ水準ですね。突出して良いとか悪いとかはなさそうです。

このように他社と比較する事は個別株投資ではとても重要です。

ちなみに「低PER/高ROE」の銘柄は割安な優良株としてよく注目されます。

今回は高ROEというほどではありませんね。

EPS

一株当たりの利益です。

その年一株がどのくらいお金を生み出したのかが分かります。

EPSの数値が高いと企業の収益率が高く。逆に低いと企業の収益力も低いと判断されることが多いです。

EPS=当期純利益÷発行済み株式数

売上高と同じく毎年順調に右肩上がりに推移しています。

一株の価値が上がってる証拠ですね。特に2022年の予想は大幅に上昇しそうなので期待大です。

自己資本比率

自己資本比率とはその名の通り企業の資金がどれだけ自社の物かを示します。

資本が大きくても借り入れなどの比率が高ければその会社は安定しているとは言えませんね。

希望は50%以上です。

総資産が順調に増え続けているのに対して自己資本比率が一定程度横這いなのは、有利子負債で会社を大きくしているのではなく純粋に利益で資産を増やしていっている証拠です。

また自己資本比率も50%程度なので問題ありませんね。

これが60%⇒70%と増えてくると黄色信号ですが、堅調な営業成績と財務内容からはそのようなことにはならないように思えます。

本当に「着実」を絵にかいたような増え方ですね🐽

各種キャッシュフロー

それでは各種キャッシュフローを見ていきましょう。

各キャッシュフローの特性は以下の通りです。

営業活動によるキャッシュフロー

営業活動によるキャッシュフローは本業で最終的にいくら稼げたかを表します。

プラスであればあるほどいいです。

営業活動によるキャッシュフロー
  • 営業活動によるキャッシュフローがプラス=本業で稼いでいる😄
  • 営業活動によるキャッシュフローがマイナス=本業で稼げていない😨
投資活動によるキャッシュフロー

投資活動によるキャッシュフローは成長に向けてどれだけ投資活動にお金を使っているかを表します。

マイナスであると資金を投入しているという事で成長性が見込めます。逆にプラスだと資産を売却している可能性があります。

投資活動によるキャッシュフロー
  • 投資活動によるキャッシュフローがプラス=資産を切り売りして現金をやりくり😱
  • 投資活動によるキャッシュフローがマイナス=成長のために現金を投資している😁
財務活動によるキャッシュフロー

財務活動にキャッシュフローはお金をどうやって調達しているかを表します。

プラスであると設備投資などで借り入れをしてる。

マイナスであると借入金を返済していることになります。

借り入れは企業発展のためには必要なことなのでプラスでもマイナスでも問題ありません。むしろ何のために借り入れをするのかが重要になってきます。

財務活動によるキャッシュフロー
  • 財務活動によるキャッシュフローがプラス=借り入れを行っている😁
  • 財務活動によるキャッシュフローがマイナス=借り入れを返済している😄

理想は【プラス/マイナス/マイナス】です。

本業で利益を得て、そのお金で投資と返済が可能になっている状態。

以上のことを踏まえてノジマの過去のキャッシュフローを見てみましょう。

各々のキャッシュフローを見る限り営業活動による利益を積極的に投資などを行っています、また常に資金調達のための借り入れや返済を行っており。

現金の流動性が高い会社だといえます。

倉庫や物流業なので、利益を上げ続けるためには常に企業投資にお金を投じていく必要があるという事ですね。

営業活動のキャッシュフローがある程度一定に推移しているので計画的に投資できるという事もここからわかります。

現金等

キャッシュフローでお金の流れを確認したので、次は実際手元に現金はどのくらいあるのかを確認してみましょう。

手元の現金が年々潤沢に貯められているのがわかります。

これなら突発的な事が起こっても問題なさそうですね。今後もこの調子でお金を稼いでほしいです。

一株当たりの配当推移

1株当たりの配当金の増減を確認します。高配当株投資では減配するような企業は避けた方がいいです。

2014年から連続増配が続いていますね。

予想では9期連続増配を予定しています。安定した企業だけに今後の増配も期待できますね。

かなり優秀です。

それでは肝心の配当性向も見てみましょう。

配当性向

配当性向とは、その年の利益のうちどのくらいを配当に回しているかという数値になります。

この数値が80%90%になってくると、現在の配当金価格を現状の利益からは払えなくなる可能性があり、借り入れ手の配当や減配の可能性も出てきます。

2009年に払いすぎている年がありましたがそれ以降は30~40%台を推移しています。

特に問題なく今後も払い続けられそうな推移ですね。

おすすめ度

それでは今回のおすすめ度です!

評価 :4.5/5。

☆4.5!業績は問題なし!ただ成長力としてはほぼ横ばい。安定した堅実企業で配当金投資としては問題なし🐽

倉庫・物流業という事で、事業的にも売上的にも乱高下の無い安定企業と言っていいでしょう。

高配当株投資はインカムがメインですから安心して持ち続けれることが大前提。

そのため、企業業績や株価のボラティリティは低いに越したことはありません。

景気敏感なものよりはこのような伸びしろは少ないけど実直に確実に成長し続けていく企業は長期保有に持ってこいですね。

これからもECなどドンドン流通量が増えていくと思うので安泰と言っていいでしょう。

人口の減る日本で、海外事業をどうやって膨らませていくかが今後のポイントですね🐽


いかがだったでしょうか。

高配当個別株はこのような決算資料を見ることが必要不可欠。

今回使わさせていただいたサイトは「IRBANK」と「バフェット・コード」です。

この二つのサイトは企業分析をするのにはとても見やすいサイトですので是非使ってみてください。

また書籍でもっと勉強したい方にはこちらがおすすめです。

参考書籍

また、日本株の購入は基本100株単位で行われます。

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Written by NAOMARU

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