この記事では注目のテーマに沿った個別銘柄をピックアップしてご紹介しています。
今回のテーマは「再生可能エネルギー」です。

確かにロシア危機でエネルギー問題が見直されてるよね
原油や石炭など輸入に頼らず自国でエネルギーを作り出せることが地政学的リスクを抑えるとして、環境問題とは別の視点で再び再生可能エネルギーが注目されていますね。
そこで今回は再生可能エネルギーに力を入れている企業3社をご紹介します。
ESG投資でもあり今後成長産業なだけあり期待は大きいですね🐽
ロシアのエネルギー危機で再燃する再エネ関連株3選
INPEX【1605】
水素・風力・地熱など多岐にわたるエネルギー開発で先を行く

INPEXは石油・天然ガスの開発・生産・共有を行っている企業ですが、再生可能エネルギーに関しても近年力を入れています。
その事業展開は広く「地熱発電」「太陽光発電」「風力発電」のほか、水素技術を活用してメタンから電気を生み出す「Co2‐メタネーション」という技術開発も行っています。

INPEXの強みは何といってもコア事業である石油・天然ガスで培ってきた技術と安定した収入基盤を持っているという事です。
その技術力と資金力を活用することで再生可能エネルギーという多様化する新規分野にチャレンジしていけることは大きな強みですね。
銘柄情報
時価総額 | 2.07兆円 |
市場 | プライム |
セクター | 鉱業 |
ROE | 5.9% |
PER | 5.1倍 |
自己資本比率 | 58.7% |
配当利回り・会予 | 4.0% |

2020年に海上輸送の運賃上昇やコロナの影響で利益は落ち込んでいるものの、その後は回復。
直近は天然ガスの高騰、原油高により利益が大幅に上昇しています。
天然ガスの増産も続けており今後も更なる増益が見込まれています。
またこの利益を基に再生可能エネルギー分野の拡大を行っているのでそちらの分野でも期待が持てますね。
銘柄としては自己資本比率50%越えと財務的には基準値はクリアしています。
配当利回りも4.0%とかなりの高利回り、さらにPER5.1倍とかなりの割安水準にあるので、今後の株価成長も期待できる高配当成長銘柄と言えるでしょう。
配当情報

高い配当利回りではあるものの、安定した高配当を出し続ける成熟企業ではないため配当金は安定していません。
特に直近2年間は営業利益が上昇したため高配当を実現していますが、今後原油高が落ち着き天然ガスの共有も落ち着いてきた場合、利益率が減速して増配がストップする可能性もあります。
ただ配当性向もまだまだ低水準ですし、今後の株価上昇が期待できるため保有しておきたい銘柄の一つではありますね🐽
富士電機【6504】
世界最大級の地熱発電設備を製作している老舗電機メーカー

エネルギー・環境技術で様々な産業やインフラ分野で活躍している富士電機。
1920年創業と歴史は古く、工場やプラントなど工業分野で広く長年にわたり使用されてきた実績があります。
エネルギー関連に関しては地熱発電を日本で初めて実用化し、世界最大級140MWの地熱タービンを納入しています。

地熱発電は、比較的地表に近い場所に蓄えられた地熱エネルギーを有効利用して発電するものです。
CO2・NOx・SOxなどの環境汚染物質をほとんど排出せず、使用した蒸気は水に戻した後、地下に還元する再生可能なクリーンエネルギーとして注目を集めています。
銘柄情報
時価総額 | 8,527億円 |
市場 | プライム |
セクター | 電気機器 |
ROE | 12.3% |
PER | 14.4倍 |
自己資本比率 | 43.5% |
配当利回り・会予 | 1.68% |

富士電機は同業他社と比べても利益率が高くROE12.3%と稼ぐ力を多く持っています。
製品の開発だけでなく、生産、販売、サービスなど様々な分野で利益を上げており、一つの分野がだめでもそれを補うように他の分野がカバーしてくれます。

セグメントの売上を見てもわかるように、コロナ禍でも様々な分野がカバーしあい、売上を落とさずに事業拡大を進めています。
分散の効いた経営展開は安心材料の一つですね。
自己資本比率が50%をきっているのは少し懸念点ではありますが、年々その比率も上がってきているのであまり心配するほどではありません。
配当情報

配当利回り1.68%と高配当とは呼べませんが、年々増配を続けているのは好印象です。
特に注目したいのは毎年配当性向30%を目安に配当方針を掲げているにもかかわらず、19年~20年と利益が落ち込んだ年に配当性向が上昇しても80円を維持したのは株主還元をしっかり意識して守ろうとしている姿勢が見て取れて好感が持てます。
今後は高配当株の仲間入りをするかもしれませんね🐽
電源開発(J-POWER)【9513】
設立当初から再生可能エネルギーに取り組んだトップランナー

1952年の「電源開発促進法」の成立をきっかけに設立されたJ-POWERはまず初めに水力発電を開発し、それ以降も水力、風力、地熱、バイオマスと再生可能エネルギーの研究開発を率先して進めてきました。
その成果もあり日本の水力発電では2割近いシェアを誇り、全国第二位の規模の風力発電事業を達成、地熱発電では国内で23年ぶりとなる出力10,000kWを超える大規模地熱発電所を稼働させました。

今後も再生可能エネルギーの需要は拡大を続ける見通しであり、再エネに特化したJ-POWERの事業拡大が期待できます。
銘柄情報
時価総額 | 3,657億円 |
市場 | プライム |
セクター | 電気・ガス業 |
ROE | 7.2% |
PER | 5.5倍 |
自己資本比率 | 29.8% |
配当利回り・会予 | 4.0% |

直近の利益の上昇率は好調で、それにつられて株価も急上昇中のJ-POWER。
今後の会社予想でも利益の上昇が見込めて期待が大きい銘柄です。
ただやはり気になるのが時価総額と自己資本比率です。
時価総額3,000億円と前の2社に比べるとやはり少し規模としては小さく感じてしまいます。
また自己資本比率も30%をきっていて財務健全性から見ると少々不安です。
安定して長く保有するというよりは成長にかけて、場合によっては売り抜くという考え方の方がいいかもしれません。
しかし、他の企業に比べて最も伸びしろがある銘柄なので大化けするかもしれません🐽
配当情報

配当利回り4.0%と高利回りではありますが、毎年増配しているというわけではありません。
むしろ横ばいの年の方が多いですね。
まだまだ株主還元というよりも事業投資にお金を回しているターンだと思われます。
企業価値が高まり利益も上がればそれに従って株価も配当金も上昇する可能性があります。
企業的にもまだ「種をまいている時期」という感じですね🐽
いかがだったでしょうか。
今回はロシアエネルギー危機から再燃する「再生可能エネルギー関連株」を紹介してきました。
投資の格言でも「事件は売り、事故は買い」と言われるように日々のニュースで様々な銘柄が注目されています。
日々のニュースにアンテナを張って気になる銘柄は常にピックアップしていくと面白いですよ。
今後も銘柄をどんどん紹介していくのでぜひ皆さんのポートフォリオ構築の一助としていただければ幸いです!
みなさんの充実したマネーライフを応援しています🐽

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Written by NAOMARU
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