高配当株投資の超有名銘柄⁉日本を代表する高配当利回り銘柄とは

この記事では投資を始めた方の為に決算書から読み解いた財務優良企業の株をレビューしています。
今回は日本の高配当株で高利回りと言ったらこの銘柄と言われるぐらい超有名な日本たばこ産業【2914】をレビューします!
高配当利回りで有名であり、日本のたばこ産業の最大手のこの銘柄を分析してみたら色々なことが分かりました☆それではいってみましょう!
※この記事は特定の銘柄の利益を保証するものではありません。株式投資には必ず元本割れのリスクがあります。銘柄選定は自己責任でお願いします。また、掲載時期から業績が変わっている可能性があります。
日本たばこ産業【2914】

銘柄コード/2914
1株あたりの配当/154円
配当利回り(予)/7.53%
連続増配年数/16期
引用:日本たばこ産業 IR情報|JTウェブサイト | JTウェブサイトJTのIR情報を掲載しています。
企業概要
当社と、連結子会社231社、持分法適用会社13社から構成される当社グループは国内及び海外たばこ事業、医薬事業並びに加工食品事業を展開しているグローバル企業であり、その主な事業内容及び各関係会社等の当該事業に係る位置づけは次のとおりです。
引用:IRバンク
日本最大手のたばこメーカー。「メビウス」や「セブンスター」等の有名銘柄を扱っている。近年では加熱式たばこ「プルームシリーズ」を販売し順調にシェアを伸ばしている。
タバコという”依存症ビジネス”だけ有って安定した収入源が確保できる一方。時代は禁煙時代に突入していて先行きは不透明だ。そのため加工食品や医薬品への事業展開もしている。
それでは以下の項目に従って企業分析をしていきましょう。
- 売上高
- EPS
- 営業利益率
- 自己資本比率
- 営業活動によるCFとフリーキャッシュフロー
- 一株当たりの配当金の推移
- 配当性向
売上高
企業の売上です。過去どのくらいのお金を稼いだか見てみましょう!

上昇もせず下降もせずいたって横ばいですね。安定しています。2011年に売上高が急落していますが、これは国際会計基準(IFRS)が適用されてたばこ税が売上に計上されなくなったため修正されています。国際的に投資家を募るために国際基準を適用したのでしょう。なので問題ありません。
EPS
一株当たりの利益です。その株が毎年どのくらいのお金を生み出すかが分かります。

2015年を境に下降気味ですね。株がお金を稼げて来ていない証拠です。注視していきましょう。
営業利益率
(営業利益÷売上高)×100=営業利益率 として算出される数値
売上に対して利益がどれほどあるかというもの。売上が高くても設備投資やその他のコストで営業利益率が下がると、企業は利益を出せていないということになります。

これも至って横ばい、最近になって多少減少傾向ですね。コロナのこともあるので20年度は少し落とすかもしれません。これも注視しておきたいですが。安定はしています。
自己資本比率
自己資本比率とはその名の通り企業の資金がどれだけ自社の物かを示します。
資本が大きくても借り入れなどの比率が高ければその会社は安定しているとは言えませんね。要は借金漬けかどうかを確認します。

平均して40%後半から50%なので、これは問題ありませんね。近々で少し下がってます、これがどんどん下がってくるようだと注意しなければならないですね。
営業活動によるCFとフリーキャッシュフロー
営業活動によるCFとは、毎年どれだけ稼いで現金を増やしたかというもの。これは毎年黒字であれば問題ありません。
フリーキャッシュフローとは営業CFから設備投資や配当金などの投資CFを引いた数字。これがマイナスだと配当金などを借り入れで賄っている可能性があります。
どんなに高配当でも借り入れて払っているような会社は先行きが不安ですよね。


むむむ、2016年にマイナスに転じてますね。この時期は連続増配中だったので、借り入れをして配当金を払っていたことになります。
営業CFとしては毎年黒字なので問題ありません。今後フリーキャッシュフローが赤字に転じるようなことがあれば気を付けなければなりませんね。
一株当たりの配当金の推移

一株当たりの配当金は順調に増配中です。問題ありません。
連続増配16期ですが、次回の決済で配当金横ばいの可能性がある情報が出ているのでもしかしたら16期でストップしてしまうかもしれません。
配当性向
配当性向とはその年の利益のうちどのくらいを配当に回しているかという数値になります。
この数値が80%や90%になってくると、現在の配当金価格を現状の利益からは払えなくなる可能性があり、借り入れての配当や減配の可能性も出てきます。


むむむ!上昇してますね。成熟企業は事業投資先もなくなってくるので配当性向は高くなりがちなんですが、今年の予想は90%なので危険水域です。
まとめ
配当利回りが高く、高配当として人気な反面、企業分析的には「かなり微妙~」安定しているが不安要素が残るので、あまり多くの資金投入することはお勧めしません。
特に高配当株投資は超長期保有が前提なので、ドキドキしながら保有するというのはメンタル面でもあまり向いていません。しっかり稼いで安定している企業に安心して長期投資した方がいいですよね。
とはいえ、不動産や金融のような景気敏感株ではないので減衰していくのも緩やかですので、ポートフォリオの利回りを上げるスパイスとして長い目で見てもいいかもしれません。ちなみに日本では毎年業績横ばいですが海外では着実に売り上げを伸ばしているようです。

以上です。
おすすめ度
皆さんの高配当株銘柄選びの参考になって頂けたら嬉しいです☆
自分でも決算書を読んで企業分析したいという方はこちらもご参考ください。
みなさんの充実したマネーライフを応援しています☆
Written by NAOMARU
コメント