テレワークで恩恵を受けた増収増益の連続増配銘柄とは

銘柄紹介
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テレワークで恩恵を受けた増収増益の連続増配銘柄とは

この記事では投資を始めた方の為に決算書から読み解いた財務優良企業の株をレビューしています。

今回はアカデミー賞で科学技術賞を受賞した日本企業があったのでご紹介します。

引用:EIZO

その日本企業というのは「EIZO」です!

ええkえmm

引用:EIZO

皆さんもパソコンのモニターで馴染みのある会社だと思います。

今回の受賞はカラーマネジメントモニターの企画・開発の貢献を受けての受賞だそうです。

一般モニターからプロ向け、産業向けモニターまで幅広い分野に貢献しているEIZOです。

こういったニュースが出るとついついIR情報を確認してしまうのが投資家の常ですが…

調べてみたら以外に堅実な優良企業でした。

ということで、今回はこのEIZOの株をレビューしていきたいと思います。

※この記事は特定の銘柄の利益を保証するものではありません。株式投資には必ず元本割れのリスクがあります。銘柄選定は自己責任でお願いします。また、掲載時期から業績が変わっている可能性があります。

EIZO【6737】

銘柄コード/6737

1株当たりの配当/110円

配当利回り(予)/2.81%

連続増配年数/7期

※2021/03/13

企業概要

一般的にはパソコンのモニターの会社というイメージですが、コンシューマー向け以外にも医療機器や運輸業、航空管制、エンターテイメント業界など専門業界のモニターを企画開発している企業です。

引用:EIZO

引用:EIZO

そんな玄人向けなモニター専門企業の中身はどうなっているのか今回も以下の項目を確認していきましょう。

  • 売上高
  • 営業利益
  • 営業利益率
  • EPS
  • 自己資本比率
  • 各種キャッシュフロー
  • 現金等
  • 一株当たりの配当金推移
  • 配当性向

それでは行ってみましょう!

売上高

企業の売上です。過去にどのくらいお金を稼いだか見てみましょう!

引用:IRBANK

毎年順調に売り上げを上げていますね。特に2011年のリーマンショックや2020年のコロナショックでも売り上げを減らしていないのは一般消費だけでなく、各産業に企業展開しているおかげだと思われます。とくに2020年はテレワークが進みモニター需要が増えたのも売上高プラスに貢献したと思われます。

営業利益

本業にかかわる利益がどのくらいあったかを見ます。

本業の利益がマイナスだと経営方針の見直さなければなりません。

営業利益

売上高が700憶円を超えている割には営業利益はあまり上がってませんね。それもそのはず製造業というのは原材料や研究開発費などで製品にするまでに割とお金がかかるからです。

では実際の営業利益率はどれくらいかを見てみましょう。

営業利益率

(営業利益÷売上高)×100=営業利益率 

売上に対して利益がどれほどあるかを測るもの。売り上げが高くても設備投資やその他のコストで営業利益率が下がると、企業は利益を出せていないということになります。

営業利益率は普通の小売り業などに比べると低いです。

売上原価・販管費

利益が材料費と研究開発費にかなりの割合を取られています。


営業利益率と原価率、販管費を見ると利益の大半を材料費や販管費に取られていることがわかります。しかしこれは別に悪いことではなく、ここまで技術開発や原料にこだわっているからこそ高品質のものを提供できるという裏返しでもあります。

ここを減らしてしまうと安価で低品質のものを提供してしまい信用を落としかねません。

その中で売り上げをキープできているということは優良企業といえます。

EPS

一株当たりの利益です。その年一株がどのくらいお金を生み出したのかが分かります。EPSの数値が高いと企業の収益率が高く。逆に低いと企業の収益力も低いと判断されることが多いです。

EPS=当期純利益÷発行済み株式数

一株当たりの利益は安定して増えていますね。

安定した収益を上げていることがわかります。問題ありませんね。

自己資本比率

自己資本比率とはその名の通り企業の資金がどれだけ自社の物かを示します。資本が大きくても借り入れなどの比率が高ければその会社は安定しているとは言えませんね。希望は50%以上です。

順調に資産を増やしていますね。

総資産が増えているのに自己資本比率が変わらないのは借入をして資産が増えているわけではないということがわかります。

平均して70%以上ととても高い比率を保っています。自身の資本で堅実な経営をしている証拠ですね。

問題ありません。

各種キャッシュフローと現金等

それでは各種キャッシュフローを見ていきましょう。

各キャッシュフローの特性は以下の通りです。

営業活動によるキャッシュフロー

営業活動によるキャッシュフローは本業で最終的にいくら稼げたかを表します。

プラスであればあるほどいいです。

営業活動によるキャッシュフローがプラス=本業で稼いでいる😄

営業活動によるキャッシュフローがマイナス=本業で稼げていない😨

投資活動によるキャッシュフロー

投資活動によるキャッシュフローは成長に向けてどれだけ投資活動にお金を使っているかを表します。

マイナスであると資金を投入しているという事で成長性が見込めます。逆にプラスだと資産を売却している可能性があります。

投資活動によるキャッシュフローがプラス=資産を切り売りして現金をやりくり😱

投資活動によるキャッシュフローがマイナス=成長のために現金を投資している😁

財務活動によるキャッシュフロー

財務活動にキャッシュフローはお金をどうやって調達しているかを表します。

プラスであると設備投資などで借り入れをしてる。マイナスであると借入金を返済していることになります。借り入れは企業発展のためには必要なことなのでプラスでもマイナスでも問題ありません。むしろ何のために借り入れをするのかが重要になってきます。

財務活動によるキャッシュフローがプラス=借り入れを行っている😁

財務活動によるキャッシュフローがマイナス=借り入れを返済している😄

以上のことを踏まえてEIZOの過去13年間のキャッシュフローを見てみましょう。

理想的な【+/-/-】を形成しているのがわかります。

営業活動による利益を投資と返済に回せています。フリーキャッシュフローも+が多く現金等の項目も平均して200憶を推移しています。現金を投資や返済に回した後、剰余金として残せているのがわかりますね。

一株当たりの配当金の推移

1人株当たりの配当金の増減を確認します。高配当株投資では減配するような企業は避けた方がいいです。

7期連続で増配しています。企業の投資家向け情報を見てみると下記のように書いてあります。

株主還元率を連結当期純利益の40%~50%を目標水準として収益基盤の強化に努めるとあります。

なので、毎年増配を約束しているわけではありません。実際50円で配当維持している年もあります。

もし当期純利益が減った場合はそのパーセンテージにより減配する可能性もあるということです。

ここ数年業績がいいので増配傾向ですが、増配を気にしているというわけではなさそうです。

少し残念ですが、今後もぜひ増配を維持してほしいですね。

配当性向

配当性向とはその年の利益のうちどのくらいを配当に回しているかという数値になります。この数値が80%90%になってくると、現在の配当金価格を現状の利益からは払えなくなる可能性があり、借り入れ手の配当や減配の可能性も出てきます。

配当性向は近年少し増えてますが、まだまだ余裕がありますね。ただ上記の株主還元方針を考えると50%付近になってきた時に増配が止まる可能性もありますね。

おすすめ度

それでは今回のおすすめ度です!

評価 :4/5。

☆4つ!堅実な企業経営と玄人向けの高性能な製品開発が好印象。今後IT関連の上昇が期待できるため合わせて成長が期待できる。

安定した経営状況で安心して投資できる対象だと思います。

モノづくりの日本として高品質なものを提供できる会社として飛躍してほしいものです。ただ、現在配当利回り2.81%と高配当というほどではありません。現在増配傾向なので、今後増配を続ける可能性がありますが、株主還元方針を考えると増配を堅持するという感じでもなさそうです。

今後、連続増配年数が増えて増配に意欲的になってくれると嬉しいですね!


いかがだったでしょうか、このコーナーでは投資に適格な企業を探しレビューしていきたいと思っています。

また企業を分析するために決算書は欠かせません。決算書の読み方に関しては下記の記事もご参照ください!

みなさんの充実したマネーライフを応援しています☆

Written by NAOMARU

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