子供と学ぶお金の授業【6限目】株式投資①~歴史と仕組み~

子供と学ぶお金の授業

みなさんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです。

この記事では子供と一緒に学べるお金の基礎知識を出来るだけわかりやすく解説しています。

今回のテーマは資産形成になくてはならない「株式投資」についてお話します。

株式投資かぶしきとうしとは何なのか、よく聞くけどしっかりと理解できていない。という方が多いのではないでしょうか。

なぜなら日本の家計金融資産は1,700兆円を超えていて、その中でも現預金の割合が900兆円も占めているからです。

これは各国と比べてみても多く日本はまさに「貯金大国」と言っていいでしょう。

逆に投資をしている割合はとても少ないのが現状です。

引用:金融庁「平成27年度 金融レポート」

この900兆円が海外のようにすこしでも投資に回れば莫大な経済効果があると言われています。

しかし、一般では株式投資=「怖い」のイメージが強く貯金や保険にお金を回してしまう人達が大半です。

この授業では株式投資について基礎の知識からわかりやすく解説していきます。

ぜひ投資を理解して少しでも資産を持てるようにしてみましょう。

子供と学ぶお金の授業【6限目】株式投資①~歴史と仕組み~

さて、今日はついに「株式投資」について勉強するよ!

投資か~、なんかよくわからないし、怖いんだよな~

そうだね、日本は金融教育が遅れているから、特に投資への理解が低いんだよね。それが「株式投資=怖い」につながるんだ

だってよく「株で損した」とか「株で借金した」とかいろいろ聞くよ

確かにそういう人もいるかもしれない、でもそれは株式投資の一部分でしかないんだ。実際に海外では資産の一部を投資に回すのは普通なんだよ

え、そうなの?

そうさ!上の図でも分かるように日本は「貯金大国」。でも投資にお金を回せばお金が増えることもあるんだよ!

え!お金が増えるの!?

そうさ!「投資」はお金がお金を生み出す仕組みを持っているんだ!

お金がお金を生み出す⁉そんなことが出来るの?

そう、そのためにもしっかりと「投資」について勉強してみよう!

うん!よろしくお願いします!

株式投資の歴史

世界で最初にできた「株式会社」とは1602年のオランダで「東インド会社」でした。

当時のヨーロッパは肉を保存するための香辛料が必要でそれを東南アジアやインドネシアに買いに行く必要があったのです。

しかし、遠い東南アジアにいくには大変危険な長旅で大きな船も必要でした。

しかも海賊が横行する時代でしたので船が途中で沈んでしまったら大損害です。

そこで自分一人で危険を負うのではなくみんなでお金を持ち寄って会社を作るという方法が生み出されました。

それが「株式会社」です。

リスクをみんなで分散しつつ、無事香辛料を持ち帰れればその利益を分配してリターンを得る。

こうやって一人でやると大きなリスクでも、みんなでやればリスクが小さくすることが出来るという仕組みが出来たことで更に大きな仕事をすることが出来るようになったのです。

この「リスク」を「分散」し「リターン」を「分配」すると言う考え方は今の株式投資でも用いられています。

株式投資の仕組み

では、株式投資の仕組みについてご説明します。

株式投資とは一言でいうと「会社のオーナー(所有者)になる」という事です。

会社のオーナーになると聞いてびっくりするかもしれませんが、先ほどの株式会社の歴史でも分かるように、その会社の株を買うという事は、所有者の一人になることと同じことなのです。

株=オーナーになる権利を会社は株式市場かぶしきしじょうに売りに出しています。

出資者しゅっししゃを募集しているという事ですね。

そこで株を買いたい人(投資家とうしか)は気になる会社の株を買う事でお金を出資したことになります。

株主にはお金を出したリスクに対して2つの権利が与えられます。

  • 議決権
  • 利益を得る権利

議決権とは経営に関する会議で意見を言える権利です。

株主とは会社のオーナーになるという事ですので、経営に関する事を決める権利があります。

例えば経営陣を決める時も相応しいかどうか意見を言うことが出来ます。

しかしそれには持ち株を多く持つ必要があります。

なぜなら持ち株の多い人ほど権利が強いからです。

もう一つは利益を得る権利です。

会社は株主に対して利益が出たら分配する決まりになっています。

その年の決まった月に出資者に対し利益を「配当金はいとうきん」という形で分配します。

これが投資で得る利益です。

株式投資の利益は3つ

株式投資で得られる利益には大きく分けて3つあります

  • 配当金
  • 売却益
  • 株主優待

配当金」は先ほどもお伝えした通り、利益の一部を配当金として決算月の時に分配します。

配当金の金額は持ち株数により異なります。

通常「1株につき○○円」というように提示され、株を多く持っている人の方が配当金を多く得ることが出来ます。

この配当収入の事をインカムゲインと言います。


売却益ばいきゃくえき」とはその株が買ったときよりも高くなった場合その株を売って利益を得る方法です。

会社の中には配当金を出さない会社もあります。これを「無配当むはいとう」と言います。

その場合どうやって株主に利益を分配しているかというと、自分の会社の設備や事業にその利益を投資して会社を大きく成長させます。

会社が成長して大きくなればそれにつられてその会社の株価も上がります。

そうすることによって結果的に株主に利益を分配しているという事になります。

株主はこの高くなった株を売ることで利益を得ることが出来ます。これをキャピタルゲインと言います。


株主優待」とは、その会社の株主である事で様々なサービスや、特典を受けられるというものです。

例えば、自社製品を送ってくれたり、提携しているテーマパークの割引券を送ってくれたりしてくれます。

このような株主優待をすることで更に新しい株主を増やす目的もあります。

引用:日清食品ホールディングス

このように「配当金」「売却益」「株主優待」と株主に利益を分配する事を株主還元かぶぬしかんげんと言います。

株式市場と世界の証券取引所

株は世界中の「株式市場」で取引されています。

しかし、魚市場や青果市場などと違って実際に株券を売っている場所があるわけではありません。

今はインターネット上で取引されており、その取引を仲介しているのが「証券取引所しょうけんとりひきじょ」と言われるところです。

証券取引所は世界中にあります。どんなところがあるか少しご紹介します。

【ニューヨーク証券取引所/NYSE】

引用:Wikipedia

アメリカではじめてできた証券取引所で世界最大の大きさを誇っています。

特に歴史あるアメリカの多くの大企業が上場しており、IBMやゼネラルモーターズ(GM)・フォードやVISAなど2308社ほどが上場しています。

トヨタ自動車などアメリカだけではなく海外の企業も多くこのニューヨーク証券取引所に上場しています。

取引時間は平日の日本時間で23:30~翌6:00です。

【NASDAQ/ナスダック】

引用:東洋経済オンライン

ニューヨーク証券取引所ともう一つニューヨークには大きな取引所があります。

それがNASDAQです。

1971年に開設されたナスダックは世界で2番目に大きな証券取引所で約2700社もの企業が上場しています。

特にマイクロソフトやアップル、アマゾン、グーグル、テスラなど今を牽引するハイテク企業が多く上場しているのが特徴です。

【東京証券取引所】

引用:Wikipedia

日本に住んでいると金融業界が遠く感じますが、東京証券所は時価総額で世界第3位を誇っています。

約2500社が上場しており、平日の日本時間の8:45~16:45の間で取引されています。

【ロンドン証券取引所】

引用:Wikipedia

イギリスのロンドンにある証券取引所は1801年に創設されて、60ヶ国およそ3000社が上場しています。

世界では4番目に大きな証券取引所です。

取引時間は日本時間で17:00~翌1:30です。

【ユーロネクスト】

ユーロネクストはパリ、リスボン、アムステルダム、ブリュッセルの証券取引所とロンドン証券取引所の一部が合併したもの。

2007年にはニューヨーク証券取引所とも合併して「NYSEユーロネクスト」という名前で知られるようになりました。

528社がここに上場していてせかいで5番目に大きな証券取引所です。

取引時間はロンドンと変わりません。

【シンガポール証券取引所】

引用:Wikipedia

規模は小さいですが、中国や東南アジア、南アジアを中心に様々な企業800社が上場していて、アジア経済の重要な取引所として位置づけられています。

取引時間は平日の日本時間10:00~18:00になります。


このように世界中の様々な場所で数多くの株が取引きされています。

今はインターネットが普及して世界中の取引所と取引が可能となりました。

私たちが株を購入するためには?

しかし、私たち個人が直接ニューヨーク証券取引所に「株をください!」と言っても取り合ってはくれません。

日本で株を購入できるところはいくつかあります。

銀行・証券会社・ネット証券会社です。

銀行や証券会社は店舗窓口で商品の案内をしています。

それに対してネット証券会社は店舗を持たずインターネットで商品を購入する事が出来ます。

株(証券)を購入するためには銀行や証券会社で「証券口座しょうけんこうざ」という口座を開設する必要があります。

証券口座を開設したら、その口座に入金をします。

これを「預り金」と言って、この預り金の中から株(証券)を購入します。

証券しょうけん=有価証券の略で株以外にも債権や投資信託など金融商品全般をさしている名称です。

預り金や購入した証券は証券会社とは別に預り金は信託銀行しんたくぎんこうに、証券は証券保管振替機構しょうけんほかんふりかえきこうという別々の会社に保管しており、証券会社が潰れてしまっても守られる仕組みになってます。

証券会社で証券口座を開く

それが投資への第一歩です。ぜひ開設してみてはいかがでしょうか?

よく間違う⁉投資と投機の違い

世界中で取引されている株ですが、それを売買しているのが投資家です。

特に私たちの様な個人で株を取引する人たちを「個人投資家こじんとうしか」と呼びます。

個人投資家には様々な投資スタイルを持っている人がいて、色んな情報が飛び交っています。

しかし、意外に勘違いしている人も多く「投資とうし」と「投機とうき」を区別できていない人もいます。

「投資」と「投機」一体何が違うのでしょうか?

例えば…

普段ならとても高い価格の株がコロナショックで景気が低迷し割安に放置されていました。

そこでその株を購入したら、その後景気が回復してとても高い価格で売却することが出来ました。

これは「投資」でしょうか?それとも「投機」でしょうか?

じつはコレ、「投機」なんです。

投資と投機の違いはこの漢字を見ればよくわかります。

投資は⇒資産にお金を投じる

投機は⇒機会にお金を投じる

つまり、上記の例でいう景気が回復して高い価格になったタイミングを見計らって売る行為は「機会」を見ている事から「投機」となります。

英語でも「投機家」の事を「トレーダー」と言います。

投資は企業を分析し優良であると確信した株を長期保有して配当金や長期的成長を含んだ値上がり益を得るのに対して、

投機は企業業績よりもその時期の短期的な株価の上昇やトレンドの傾向を見て売買します。

投資⇒中長期投資 投機⇒短期トレード

ゆえに短期トレードはハイリスク・ハイリターンでギャンブル性の高い傾向にあります。

これを理解していないと投資のつもりがいつの間にか投機をしていたという事になりかねないので意識しておきましょう。

リスクとリターン

リスクとリターンという言葉は株式投資でよく耳にします。

リスクと聞くと皆さんは「損をする」というように思うかもしれませんが、投資の世界ではリスクとリターンは常に一緒に考えます。

わかりやすく言うと「価格の振れ幅」です。

つまり

リスクが高い=振れ幅が大きい⇒大きく損をするかもしれないが、大きな利益を得る可能性がある

リスクが低い=振れ幅が小さい⇒損したら小さく抑えれるが、利益も小さい

引用:一般社団法人投資信託協会

これが投資におけるリスクの考え方です。

この価格の振れ幅の事を「ボラティリティ」と言い、振れ幅が大きい商品をボラティリティが高い、逆に振れ幅が小さい商品をボラティリティが低いと言い換えています。

このように株は価格変動が起こる商品ですこれを「リスク資産」と言います。

投資をすれば儲かるかもしれませんが、損をする可能性もあるのはこういう仕組みだからです。

では一番リスクを取りたくない場合はどうすればいいのでしょうか?

無リスク資産」の代表は「銀行預金」です。

銀行預金は値動きが殆どありませんがその代わり元本保証がんぽんほしょう(元の値段より下がらない保証)されている金融商品です。

ちなみにこの銀行預金も投資の一部です。

株式投資は直接企業の株を保有する事で利益を得る「直接金融ちょくせつきんゆう」に対して銀行預金は銀行が間に入った「間接金融かんせつきんゆう」として区別されます。

銀行が間に入ることで多くは儲けられませんが、損することはありません。

株式投資を行うなら、この「リスク資産」と「無リスク資産」の割合を自分なりに考えて資産の一部を「リスク資産」で増やすという考え方を持ってみましょう。

まとめ

今回は「株式投資の歴史と仕組み」について解説していきました。

次回は色々な投資の方法やリスク回避の方法などを解説し更に深く株式投資の話をしていきたいと思います。

色々な買い方やリスク回避の方法を覚えることで「なんだか怖い」から「理解して恐れる」というように漠然とした不安を解消してい行きましょう。

そうすることで色んな投資にチャレンジしていけるようになります。

正しく理解して正しく恐れる

それが投資の勉強で一番重要なことなのです。

Written by NAOMARU

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