子供と学ぶお金の授業【7限目】株式投資②~リスクと投資方法~

子供と学ぶお金の授業

みなさんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです。

この記事では子供と一緒に学べるお金の基礎知識をわかりやすく解説しています。

今回は前回に引き続き「株式投資」についてお話していきます。

投資におけるリスクやその回避方法をお伝えしていきますよ。

前回の授業で「リスクとリターン」の事についてお伝えしてきました。

株式投資とは価格変動をする「リスク資産」です。

ではそのリスクとはどんなものがあるのか。

株式投資をするならば必ず知らなければならない知識をご紹介していきます。

とても大事なことなのでしっかり理解していきましょう。

子供と学ぶお金の授業【7限目】株式投資②~リスクと投資方法~

株式投資が「リスク資産」だってことは分かったね

うん、リスクは価格の変動幅だよね。

リスクが小さければリターンは少ないし、リスクが大きければリターンも大きい

そうだね!でも、リスクはそれだけじゃないんだよ。

他にどんなリスクがあるか分かるかな?

え~…まだリスクがあるの?

株式投資には価格変動のほかにもいろいろなリスクがあるんだよ

そうなんだ、なんだか株式投資って危ないんじゃないの?

とんでもない!前回も話したように

「分からない不安ではなく理解して恐れることが大事」といったよね

うん、そうだね

今回もリスクをしっかり理解すればそこまで不安になる事はないよ

そうなの?

そうさ、それにそのリスクを回避する様々な投資方法も編み出されているからね

そうなんだ!!

ではさっそくどんなリスクがあるか見ていこう!

お願いします!

株式投資のリスク

価格変動リスク

価格変動かかくへんどうリスクとは株価が上がったり下がったりするリスクの事です。

株式は銀行預金と違い価格変動商品かかくへんどうしょうひんです。

そしてこの株価は経済の状況であったり、企業の業績であったり、投資家の期待でも左右されるためとても読みにくいという特徴が挙げられます。

また投資した金額よりも減ってしまう事もあるため「元本割がんぽんわれリスク」とも言われます。

引用:松井証券

ここで言う「減ってしまうお金」とは評価益ひょうかえきの事を言います。

株式投資には評価益ひょうかえき評価損ひょうかぞんという言葉があります。

自分が株式を購入するとそれが基準の価格になります。(平均取得単価へいきんしゅとくたんか

その価格から株価が上がってプラスになったら評価益

その価格より株価が下がってマイナスがでたら評価損

となります。

引用:SBIネオモバイル証券

ここでもしマイナスになったら本当にお金が減っているのでしょうか?

そうではありません。株の評価損や評価益はあくまでも現時点での評価であって、株を売って現金化するまでは実際にお金が減ることはありません。

この現金化の事を利益確定りえきかくていと言います。

株を売って利益確定(現金化)する事で実際の利益/損失が確定します。

なので評価損が出ていたとしても慌てることなく、また株価が回復するかどうかをしっかり見極めましょう。

そのため一時期の価格変動があっても動揺しないよう強い企業を買う必要があります。

信用リスク

信用リスクとは投資した会社が(破綻はたん)倒産してしまうリスクです。

株式投資で一番恐ろしいのがこの信用リスクです。

なぜならば価格変動リスクは一時的に株価が下がって元本割れをしても、時間が経って株価が上がってくればまた利益が戻ってくる可能性がありますが

この信用リスクは=倒産ですので、起こってしまうと株券はただの紙切れになってしまいます。

0円です。

そのためにも企業分析をして倒産する可能性の少ない会社に投資する必要があります。

売買できないリスク

株式市場は相対取引あいたいとりひきです。

相対取引とは売りたい人と買いたい人が両方いて売買が成立する取引です。

例えば

Aさんが1株1,000円の株を1,100円で売りたい人がいて、売り注文を出します。

Bさんはもっと値上がりするだろうと見て1株1,100円で買い注文を出します。

すると相対取引が成立するので株が売買されます。

しかし、

Aさんが同じく1株1,000円の株を1,100円で売りに出しても

Bさんはもっと安くなると予想して1株900円で買い注文を出しました。

すると相対取引が成立しないため株は売買できなくなります。

そして、このような事は株の暴落時によくあります。

株価が急落してそのスピードがとても速いため、「売りたい時に売れないまま凄い安い価格になってしまった」

という事が起こります。

為替変動リスク

為替と日本と外国とお金の価値の差ですね。

お金の価値は日々変動して、ドルよりも円が安くなったら「円安ドル高」

逆にドルよりも円が高くなったら「円高ドル安」となります。

もしアメリカの株式を1ドル100円の時に1万円分購入したとします

その株が2倍に増えたからと言って売却する時に「円高ドル安」になってしまい

1ドル50円になってしまった場合はどうなるでしょうか?

円に両替した時に結局1万円のままという事になります。

これはかなり極端な例ですが、外国株に投資する時は常にこの為替変動かわせへんどうリスクがある事を覚えておく必要があります。

カントリーリスク

「カントリー」とは「国」という意味です。

国のリスクとはどういった事でしょうか?

例えば日本でバブル崩壊が1991年に起こりました。

日本の会社が次々と倒産して経済が長期にわたって低迷しました。

しかし、アメリカでは確かに日本の影響を受けて経済の落ち込みはあったものの順調に経済は発展していきました。

この時に「日本」だけに投資をしていた場合、持っている全ての株が大きな損を受けてしまいますね。

これがカントリーリスクです。

先ほど為替変動リスクが外国株にはあるとお伝えしましたが、一か国に株式を集中する事もまたリスクになりえるのです。


このような様々なリスクが株式投資には存在しています。しかし投資家達はそれでも長年投資を続けてきました。

どうして投資を続けてこれたのでしょうか、そこにはリスクに対抗するある考え方があったからです。

それが「リスク分散」という考え方です。

卵は一つのカゴに盛るな

リスク分散とはどういう考え方なのでしょうか?

その考え方を表した投資家の間では有名な言葉があります。

「卵は一つのカゴに盛るな」

卵とは割れやすい物の代表です。それを株式投資に例えている言葉です。

ひとつのかごに卵を入れておくとそのカゴが落ちてしまった時に卵は全部割れてしまいます。

それならばカゴを分けて一つのカゴが落ちても他の卵が無事であればよい。という教えです。

大航海時代の株式会社の考え方と同じですね。

このように株式投資において「分散」というのはとても重要な考え方で、つねに投資家はいかにして資産を分散して守るかという事を考えています。

そしてリスクを回避するために様々な「リスク分散」の方法が編み出されました。

そのリスク分散の方法をこれからご紹介します。

一括投資・積立投資(ドルコスト平均法)

株式投資の基本は「安い時に買って、高い時に売る」です。

しかしこの安い時が本当に安い時なのか、というのが難しいところで、買った直後に株が下落してしまう事もよくあります。

これが「価格変動リスク」「下落リスク」ですね。

その時に「一括投資いっかつとうし」=お金を一度に多く投資してしまう事

をしてしまうと物凄く大きな評価損を抱えることになります。

そこでそんなリスクを「分散」するために「分割投資=積立投資つみたてとうし」が生まれました。

最近では「つみたてNISA」などで積立投資をする方も増えてきてはいますが、これは一括投資より安全性の高い投資方法だからです。

積立投資は何を分散しているかというと「時間」を分散しています。

一括で投資した場合、それ以降株価が大きく下がっても何もできず大きな評価損を抱えて耐えるしかありませんが、

積立投資であれば、最初の投資額が少なく一定の期間(毎月など)を決めてコツコツ積み立てていくので

大きく価格が下がった場合は⇒一株の値段が安いので多く株を購入できる

大きく株が上がった場合は⇒一株の値段が高いので少なく株を購入する

という購入方法になります。

すると株の購入価格が平均値に行くので、全体の株価が上昇するのであれば損しずらいという事になります。

これを「ドルコスト平均法」と呼ばれています。

引用:東大バフェットの米国株式投資ブログ「神のみぞ知る投資法」

このドルコスト平均法は時間を味方にする方法で一括投資よりは投資効率は悪いですが、時間が経てばたつほど、元本割れをするリスクが減るというメリットがあります。

ドルコスト平均法はその仕組み上、時間を使った分散投資のため短期トレードには向いていません。

中長期を目的とした投資方法です。

そのため、長期で保有できる信頼のある企業を探さなくてはなりません。

集中投資・分散投資

次に分散するのは投資先です。

先ほどリスクの話でもお伝えしましたが、信用リスクなど一つの会社に集中して投資をしてしまうとその会社が倒産した場合大金が紙切れになってしまいます。

それを防ぐために「分散投資」が有効だと考えられています。

分散と言ってもいくつか種類があります。

  • 銘柄分散
  • セクター分散
  • 国際分散投資
  • 資産分散

銘柄分散

銘柄めいがらとは投資商品の事です。銘柄を分散するというのは、一つの企業に投資をするのではなくいくつもの投資先に分散して投資するという事です。

例えば10社、20社と分散しておけば1社が業績が悪くなり株価が下がっても他の19社がそれをカバーして全体的に利益が出ているという方法です。

殆どの投資家がこの銘柄分散をしています。

確かに1つの企業に集中投資すれば資金を大量に投入する事が出来るので株価が上がれば多く儲かることは出来ます、しかしリスクとリターンは表裏一体です。それなりにリスクがあります。

このトータルで利益を見るという行為が投資家にとってはとても重要な考え方です。

セクター分散

セクターとは業種や分野などのグループ分けを意味します。

例えば

ハイテク系、金融系、食品系、運送系、ヘルスケア

など企業のサービスの分野を表す言葉です。

例えば

分散投資するつもりでいくつもの会社を購入したけどもそれが全て銀行系だったとかです。

こうなると「卵のカゴを分けたけどそのカゴが載っている机は一緒」という事になりかねません。

机が倒れたら全ての卵が割れてしまいます。

そのためセクター分散も重要な要素になってきます。

セクター分散の投資例を挙げると

金融業から2社・ハイテク企業から3社・インフラ企業から2社・食品ヘルスケアから4社・運送業から3社など

という風にセクターを分けて購入します。

とくに金融業やハイテク業は景気がいいと上昇しやすいですが、景気が悪くなると急激に落ち込むため、景気に左右されやすい「景気敏感銘柄けいきびんかんめいがら」と呼ばれます。

この景気敏感銘柄とは対照的に生活に根差して景気が良くなっても悪くなっても業績に影響されにくい電気などのインフラ事業や、薬品などのヘルスケアは「ディフェンシブ銘柄」と呼ばれています。

投資家はこの景気敏感銘柄とディフェンシブ銘柄をうまく組み合わせることで暴落時でも利益を残せるような仕組みを作っています。

国際分散投資

一つの国だけに投資をすると「カントリーリスク」があるというお話はしましたね。

そこでこのカントリーリスクに対応するのが「国際分散投資こくさいぶんさんとうし」です。

国際分散投資はその名の通り世界中の国々に投資をしようというものです。

日本だけでなく、アメリカやヨーロッパ、新興国などに広く投資をすることでカントリーリスクを減らして、世界経済が成長すれば自ずと恩恵を受けられるという方法です。

しかし、世界中の個別銘柄に投資するのは逆にリスクを増やしてしまう事になりかねないので、

基本的には先進国や新興国の「インデックスファンド」に投資をする手法が一般的です。

※インデックスファンドについては次の授業でお話します。

資産分散

「卵のカゴを置く机が一緒だった」というのは資産自体にも言えます。

資産とは株式だけではありません。

≪資産の種類≫

  • 株式
  • 債権
  • REIT
  • コモディティ
  • 銀行預金

といくつもあります。

その中でも株式は価格変動の大きい商品なので、分散投資したけど株式だけだったというと、リスクは高いままです。

そこで株式以外の資産にも分散投資しておけば、リスクを減らせるという考え方で、投資家のほとんどがいくつかの資産を複合して持っています。

これを「アセットアロケーション」と言います。

アセット(資産)アロケーション(配分)という意味で、上記の資産をいくつも組み入れてどこかの資産が減少しても利益が残る仕組みを作っています。

では株式以外の上記の資産とは具体的にどういう物かご説明します。

債権

債権とは国や会社にお金を貸したことを証明する有価証券です。

代表的なのが「国債こくさい」ですね。

日本国債やアメリカ国債など国にお金を貸すことでその利息をもらう事が出来ます。

日本国債は「個人向け国債」として個人で購入することができます。

また企業にお金を貸すこともできます。これを「社債しゃさい」と言い、国債と同じく利息が貰えます。

債権には借金なので相手の信用度によりランク付けされています。

日本国債であれば倒産する可能性が極めて低いのでAAA(トリプルエー)とランク付けされます。

社債に関してはその企業の業績や事業規模に応じて下記のようにランク分けされます。

引用:岡三証券

ランクが下がれば下がるほど利息は高くなりますが、倒産などのリスクが高くなります。

投資に適しているのはBBB(トリプルビー)以上とされています。

債権の特徴として株式と違い値動きが緩やかであるのと、株式とは逆相関ぎゃくそうかんの動きをするという2つが挙げられます。

引用:FLYING ACE

株価が下がると値動きの緩やかな安全資産である債権を買う人が多くなるため逆に債権の値段が上がります。

そのため株式のリスク回避として債権を買う人はとても多いです。

REIT

REIT(リート)とは「不動産投資信託ふどうさんとうししんたく」と呼ばれているもので、簡単に言うとみんなでお金を出し合ってホテルやビルの大家さんになるというものです。

ホテルや、商業ビル、倉庫など不動産を持つには莫大なお金を必要とします。

しかしみんなでお金を出しあえば買う事が出来ます。

そうやってみんなでお金を出し合って不動産を買って家賃収入を分配するのがREITの仕組みです。

引用:一般社団法人投資信託協会

代表的な建物で言うと

森ビル、オリエンタルホテル、ヒルトン東京ベイ、イオンモール、星野リゾート

などが挙げられます。

少しのお金で有名なホテルのオーナーになれるのでとても魅力的ですね。

REITは株式とは違う値動きをするので資産の一部を投資している人もいます。

しかし、債権と違い値動きの激しさは株式と同じぐらい激しい時もあるので、注意が必要です。

コモディティ

コモディティとは一般に「商品」をさす言葉です。

株式や債券、REITとは別に取引しているものを全般的にコモディティと呼びます。

代表的なもので

金、プラチナ、原油、ガソリン、トウモロコシ、大豆

等です。

これらは株式投資などと同じく投資対象とされ、値段が日々変動しています。

親がガソリンスタンドで「ガソリン高くなったな~」と言っているのは、日々の取引でガソリンが高値で取引されているからです。

このコモディティの中で安全資産と言われて資産の保険としてよく取り扱われているのが「」です。

金も債権と同じく価格の上下動が緩やかで株式とは違う値動きをするため「安全資産」として投資家に買われています。

また債権と同じく、株価が暴落すると安全資産である金を買う人が増えるため金の価格が上昇する「逆相関」の働きをします。

また金は現物で持つとかなり管理が大変なので、債権の様な金を対象とした有価証券で取引する人が多いです。

最近ではこのコモディティに暗号資産「仮想通貨かそうつうか」が参入してきましたが、新しい商品のため価格が乱高下するので多くの資産を投じるのは危険だと考えられています。

このようにいろんなものがコモディティの対象となりえるのです。

銀行預金

銀行預金=現金ももちろん安全資産の一つです。

これを「キャッシュポジション」と言います。株式などが価格が上がり過ぎて買いにくい時に一旦キャッシュポジションを増やしておいて株価が下がった時に購入するための資金として置いておくことです。

銀行預金の特徴は流動性りゅうどうせいが高く引き出しやすい点です。

ATMに行けば簡単に引き出せるし預金もすぐできます。そのためキャッシュポジションとして取っておいた現金を使ってしまうという事も起こります。

流動性の高さがメリットにもなりデメリットにもなるという事ですね。

そのため、生活資金と投資用貯金は別の口座にしておくことをお勧めします。

まとめ

以上、投資のリスクとそのリスクを回避するための投資方法をお伝えしてきました。

このように様々なリスク回避をして投資家達は資産を守っています。

しかし、それでも世界的な大暴落は起こり損をしてしまうという事は必ずあります。

その時にどう対応できるかは経験でしか実感できません。

株式投資は知識より経験です。

どんな事が起こるか誰にも分からないのが株の世界、知識よりもむしろ精神的な力が必要な時もあります。

まずは投資してみる。その経験こそが知識の糧になるという事を覚えておいてください。

次回は投資商品の種類について解説していきます。

投資商品と言ってもいくつも種類があります。

例えば、個別株、投資信託、ETF、IPO、信用取引、レバレッジなどなど

知っておけば更に有利に投資を行う事が出来るのでぜひご覧ください。

Written by NAOMARU

コメント

タイトルとURLをコピーしました