
今回ご紹介する書籍はこのサイトでもちょくちょく紹介しているYouTuber草食系投資家LoKさんが書いた「超・臆病者のための株の教科書」です。
テクニカル分析を得意としたLoKさんが株初心者に向けてだした書籍ということでどんな本になっているのか楽しみでした。
内容はまさにLoKさんらしい、テクニカル分析の入門書のであり「草食系投資」の神髄がわかる内容となっていました!
草食系投資って何?という方にもわかりやすくポイントまとめてみたので最後までごらんください。
- 「草食系投資」という戦略の特徴
- 本書の特徴
株で損したくない⁉株初心者必見「超・臆病者のための株の教科書」
著者紹介
草食系投資家LoK
投資情報系YouTubeチャンネル「草食系投資家LoK Re:」を運営しており、現在のチャンネル登録者数は11万人※を突破しています。 ※2021/12月
主に日系平均の相場解説やチャート分析の解説等をしており、わかりやすい説明や面白い語り口調で解説する動画が人気です。
その中で自身の投資スタイルを「草食系投資」と明言しており、本書でもそのポリシーを基に書かれています。
では一体この「草食系投資」とはどういった投資スタイルなのか、詳しく説明していきます。
「草食系投資」ってなに?
草食系投資とは本書では四つの投資戦略で説明されています。
4つの投資戦略
- 長期積立戦略
- 短期コツコツ投資
- 成長株コツコツ投資
- 守りの投資
これは要は「コアサテライト戦略」であり、わかりやすく大別すると、1と4が長期分散投資を基軸においた「コア資産」であり、2と3が個別株投資を中心とした「サテライト資産」ということになります。
本書ではコア資産にドルコスト平均法を使って長期でインデックスを積み立てながら資産を株100%ではなくゴールドや債券へ分散投資することで土台を作ろうと解説しています。
これが「長期積立戦略」と「守りの投資」ですね。
このコア資産の運用については既にいろんな書籍で紹介されているような王道の投資法です。
まさに初心者向けですね。
そして、本書の一番の特徴であるのがサテライト資産における「短期コツコツ投資」と「成長株コツコツ投資」です。
LoKさんの本業でもあるチャート分析と草食系という「攻めない個別株投資」のポイントが詳しく書かれています。
攻めない個別株投資の特徴
LoKさんはよく個別株に集中投資して大金を動かす投資を「肉食系投資」と言っています。
それとは反対に著者も行っている「草食系投資」は投資初心者にも安心して続けられる投資方法としてお勧めしています。
簡単に言うと草食系投資とは…
「コア資産で長期分散投資をコツコツしながら、サテライト資産で個別株を勝てる時だけ少額買う」という方法です。
この「勝てる時だけ買う方法」というのが本当にできるのか?
と思われるかもしれませんがLoKさん曰くトレンドを見て、落ちるナイフを掴まなければそこまで負ける投資ではない、と解説しています。
実際に「落ちるナイフ」について解説している動画もありますので、こちらもご覧ください☟
この動画でもわかる通り、基本的にはトレンドラインを読むことが個別株投資の基本とされます。
トレンドラインとは…
直近の株価の平均を基に作られる「移動平均線(5日線.20日線.60日線)」が示す方向の事
移動平均線が上昇傾向であれば上昇トレンド
移動平均線が下落傾向であれば下降トレンド
株価が暴落して買いやすくなっていいてもトレンドラインが下降中であれば、すぐに飛びつくのではなく
いったん底打ちをして再び上り基調になってからやっと買うという事です。
確かに大底で拾えば気持ちいですし利益も多く取れます。
しかし、著者曰くそれは肉食系の買い方であり、リスクが伴います。
草食系であれば大底を狙わなくても、トレンドラインがいったん底打ちして再び上昇したのを確認してから買った方が精神的に安定するし、利益の差もそこまで大差ないという事です。
またコア資産でしっかり資産形成しているので、サテライトの個別株に関してはそこまで資金を投じない分、損失が出ても少額で済むというのも精神的に安定します。
つまり大負けしない投資。これが草食系投資のポイントです。
チャート分析とファンダメンタル分析
本書では、サテライトで「短期コツコツ投資」「成長株コツコツ投資」の二つの運用方法を教えています。
短期コツコツ投資は主にテクニカル分析による短期トレードで、天井圏や底値圏を表すチャートパターンやトレンドラインに対するチャートの動きについて詳しく解説しています。
逆に成長株コツコツ投資は、ファンダメンタル分析を主軸に説明しており、PERやEPS、企業がどのくらい成長率があり、割安なのかという企業業績の分析の仕方を解説しています。
著者自身はテクニカル分析もファンダメンタル分析も両方大事であり、どちらも完ぺきではないと伝えています。
ファンダメンタルが良くてもテクニカル的に下落基調であれば買う事は控えた方がいいし、
テクニカル分析で上がっている株もファンダメンタルが怪しい場合は様子を見る、
という風に両方使う事で勝率を上げられると解説しています。
しかし、さすが本業だけにテクニカル分析のチャートパターンの解説は厚めにできており、初心者にもわかりやすい解説でテクニカル分析の入門書として本書を参考にするにはとても良い教材になります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最後に草食系投資をまとめると次のようになります。
- コア資産はインデックスを長期分散投資してしっかり守りを固める
- サテライト資産で成長株や個別株を狙う
- 暴落時に大底を狙うのではなくトレンドを見て勝てる時だけ買う
- 購入金額は少額で行い大損しない投資をする
本書は投資に対しての恐怖感をぬぐってくれる初心者向けの内容となっています。
ただ、確かに草食系とはいえ個別株投資はやはりハイリスク・ハイリターンのものとなるため、初心者はまず本の序盤で紹介されているコア資産のつくり方をしっかり学ぶ事をお勧めします。
チャート分析がしてみたい、でもいきなり専門的なテクニカル分析の本は難しという人はとてもいい入門書だと思います。
ぜひ手に取って読んでみてはいかがでしょうか!
みなさんの充実したマネーライフを応援しています☆

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Written by NAOMARU
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