【ブックレビュー】お父さんが教える 13歳からの金融入門/デヴィッド・ビアンキ

おすすめ投資本

お父さんが教える 13歳からの金融入門

著者/デヴィッド・ビアンキ


皆さんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです!今回は金融本ではあるんですが、ちょっと変わった金融本をご紹介します。

この本は、著者デヴィッド氏が息子のために書いた本を書籍化したもの。そのため内容も丁寧にわかりやすく書かれており各事項を深堀するような内容にはなっていません。金融知識全般を広く浅くといった内容です。

ただ、現代の日本は金融リテラシーの低さが問題になっていて、学校教育でも金融の勉強をしないことから家庭での教育が重要になってきます。そんな日本においてはとても必要になってくる本じゃないかと思います。中学生だけでなくこっそり大人もこれで勉強するのもいいかもしれません。

これから上げる項目はこの本の目次に当たる部分です。ご自身のリテラシーと合わせて認識が不明瞭ならもしかしたら子供ではなくあなた自身に必要な教科書かも知れませんよ…

-1章‐お金について

  1. 世界のお金
  2. ユーロって何?
  3. 為替レートと外貨両貝
  4. 色々なお金の稼ぎ方

-2章-お金のいろいろな支払い方

  1. 銀行口座
  2. オンライン支払
  3. インターネットバンキング
  4. クレジットカード
  5. デビットカード
  6. 送金

-3章-株式市場

  1. 株式市場と証券取引所:なにがちがうの?
  2. 株式市場って何?
  3. 株券とは
  4. 時価総額とは
  5. ビッド(買値)アスク(売値)スプレッド(買値と売値の差)
  6. 株の売り買いはいつできる?
  7. 株式指標とは
  8. 新規株式公開(IPO)
  9. 証券取引委員会
  10. 市場調整と市場ラリー

-4章-株を売買してみよう

  1. 押し目買いとは
  2. ブル(強気)とベア(弱気)
  3. 評価益と評価損
  4. リスク・オンとリスク・オフ
  5. 株式チャート
  6. 相場の天井/相場の底/株価レンジ
  7. ロング(買い持ち)ショート(空売り)
  8. 超高速取引(HFT)
  9. レバレッジ

-5章-オプション

  1. オプション:コールとプットの世界
  2. オプションってどんな仕組み?
  3. オプション償還期日:いつか必ず期限が切れる
  4. アウト・オブ・ザ・マネー
  5. 裸のコールオプション

-6章-ファンド

  1. ファンドって何?
  2. インデックス・ファンド
  3. ミューチュアル・ファンド
  4. ヘッジファンド

-7章-債権と譲渡性預金

  1. 債権
  2. 利回り
  3. 中期国債と長期国債
  4. ベーシストポイント
  5. 譲渡性預金(CD)

-8章-企業分析

  1. 企業分析:どうやって企業を分析したら株を買うかどうか決められるの?
  2. 株か収益率(PER)
  3. 償却前税引き前益(EBITDA)
  4. 市場シェア・決算発表期・業績予想・配当・透明性
  5. 特別配当・自社株買い
  6. 上場企業・非上場企業
  7. 52週移動平均

-9章-お金を借りる

  1. 住宅ローン
  2. 償還
  3. 信用格付けと不動産以外のローン
  4. 債務不履行(デフォルト)
  5. 破産
  6. LIBOR

-10章-金利

  1. 単利
  2. 複利
  3. APR(実質年利)

-11章-純資産

  1. 資産
  2. 負債
  3. 純資産
  4. 資産および収支報告書

-12章-税金

  1. 総収入
  2. 純利益
  3. 税金・所得税・固定資産税・消費税・キャピタルゲイン税・社会保障税・金利への税金・配当への税金
  4. 監査

-13章-経済

  1. 連邦準備制度(FEDとFRB)
  2. GDP(国内総生産)
  3. 予算
  4. 政府の財政
  5. 国の借金・赤字と国家債務

-14章-ベンチャーキャピタルとプライベートエクイティ

  1. ベンチャー・キャピタル
  2. プライベート・エクイティ

-15章-お金に賢く

-16章-これでおしまいーじゃなくて、これが始まり


以上です。いかがだったでしょうか?こんなの全部知ってるよという方や、あれなんだっけ?と思う方もいらっしゃるかと思います。私自身、知識の復習として本書はとても役に立ちました。

全体的に見ていただけると分かるように著者がアメリカ人のため基本的にはアメリカの金融制度を元に話されています。(FRBとか社会保障税とか)ただ、日本にも置き換えられるものなので、脳内変換しながら読んでみてください。

また、中学生に対して結構教える必要があるんだなと実感しました。私の父は銀行の融資課長だったので(半沢直樹だ⁉)よく借金は絶対にするなと教えられてきました。そのおかげで借金に対しての恐怖心が強く消費者金融から借りる事は一度もありませんでした。ただそんな父でも、ここまでの金融教育はしていなかったし、むしろ株などの話は避けていたようにも思えます。

本書では何度もこの言葉を繰り返しています「自分の所得を把握し収入の範囲内で生活をしよう」

書籍の中で株の取引きや住宅ローン、クレジットカードなど基礎知識を教えているが、それを使って自分の所得に合わないほど大きく株を売買したり、住宅ローンを組んだり、クレジット払いをするのではなく、自分の所得をしっかり理解して自分なりの適切な範囲を見つけようというのがこの本の趣旨なのです。無知のままクレジットを使いすぎたり、多額の住宅ローンを組む恐ろしさを本書では何度も説いてます。

私も自分のこどもが13歳になるころには本書のようにしっかり金融知識を学ばせてあげて、お金に対するリスク&リターンを共有できるようになれたらなと思いました。

Written by NAOMARU

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