子供と学ぶお金の授業【3限目】お金の支払方法

お金の授業

皆さんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです。

この記事では子供と学べるお金の基礎知識をご紹介しています。

今回のテーマは「お金の支払方法」です!

前回の授業でお金を稼ぐ方法をお伝えしてきました。

今回はそのお金を支払う方法についてお話していきたいと思います。

お金の支払方法には様々な方法があります。

中には使いすぎると大変危険なものまであるので十分に理解してお金を支払いましょう。

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子供と学ぶお金の授業【3限目】お金の支払方法

お金を稼ぐことが出来たらお金を使いたくなるよね

そうだね!いっぱい買いたいものがあるよ!

じゃあ、お金を支払う方法ってどんなものがあるか分かるかな?

あれ、そんなにお金を払う方法ってあったっけ?

実はお金を払う方法はいくつもあるんだ!

え~めんどくさいな~

そんなことないよ!ひとつひとつ覚えていけば簡単だよ。

それに覚えておかないと、とっても危険なこともあるんだ!

え~危険ってなに!?怖い

それも踏まえてこれからひとつひとつ学んでいこう!

様々な支払方法

現金支払い

お金の最も基本的な支払方法ですね。

手元のお金をサービスや物を買う時に交換する方法、もちろん手元にお金が無ければ交換が成立しないので、物は買えないですしサービスを受けることもできません。

そのため常に持ち歩く必要があります

銀行に預けたお金を窓口やATMで引き出すことで手元の現金を補充します。

口座引き落とし

お金は基本的に銀行に預けておきます。

これを「預金よきん」と言います。

大体のご家庭で生活費などを銀行に預金しておいて必要な分を現金として引き出します。

しかし、毎月かかる電気代やガス代、電話料金などいちいち現金で引き出したり、引き出した現金をまた電気会社などに振り込むのは面倒ですよね。

それに手数料もかかります。

そこで、毎月決められた月に自動で預けている「預金」から料金を支払うことが出来ます。

それが「口座引き落とし」です。

口座引き落としの設定は電気会社やガス会社、電話会社など各会社も勧めています。

なぜなら現金振り込みと違い、口座引き落としにしておけば振込忘れなどを防ぎやすいからです。

毎月の固定費など口座引き落としにしておくと、振込忘れを防止できとても便利ですが毎月の使用料を気にしなくなるという点もあるので注意してください。

口座引き落としを設定してもしっかり料金明細りょうきんめいさいは確認しておきましょう。

電子送金

銀行口座から引き落とすのではなく、目的の相手の銀行に自分の銀行口座から送金することを「電子送金でんしそうきん」と言います。

遠くの人に現金を郵送で送ることは法律で禁止されているので、決して封筒にお金を入れて送ることはやめましょう。

現金を郵便で送る時は現金書留げんきんかきとめという方法があります。

現金書留は専用の封筒があるのでそれに現金を入れて郵送します。おもにお祝いや試験費用の支払などで使う場合が多いです。

現金書留用封筒

しかし現金にこだわる必要がないのであればこの「電子送金」がとても便利です。

銀行では「振り込み」という言葉で使われています。

振り込みは手数料が掛かりますが、銀行間同士のやり取りなので同じ銀行同士であれば手数料が掛からない場合もあります。

≪インターネットバンキング≫

これは支払方法とは違いますが、最近では店舗の無い銀行も増えてきています。

店舗がない分、送金の手数料が安く設定されていたり、ATMの引き出し手数料無料というサービスをしているものもあります。

店舗が無いので全てインターネットで手続きは完了出来て便利ですが、インターネットに不慣れな方だと店舗での相談が出来ないというデメリットもあります。

銀行の在り方が時代によって変わりつつあるという事ですね。

小切手

小切手こぎっては日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、アメリカでは一般的に使われている方法です。

引用:弥生

小切手とは一定の金額の支払を約束する有価証券ゆうかしょうけんです。

有価証券=価値があると証明する券

小切手に支払いたい金額を記入して渡します。小切手を書き終わったら小切手帳こぎってちょうに支払先、小切手番号、支払日、金額を記録に残します。

こうすること大量のお金を持ち歩く必要もなく、出ていくお金と入っていくお金の管理もできます。

ここで注意しておかなければならない事は、口座にある金額以上の金額を書かない事です。

これをしてしまうと小切手はただの紙切れになってしまいます。

これを「不渡りふわたり」と言い、半年間に2回あると銀行取引停止となってしまうので気をつけましょう。

また、小切手で使える銀行口座は当座預金とうざよきんです。

私たちが一般に使っているのが普通預金ですが、当座預金との違いは何なのでしょうか?


~普通預金と当座預金の違い~

利息がつかない。

私たちが銀行にお金を預けているという事は、銀行にお金を貸しているという事です。

私たちの預けたお金を運用して銀行はお金を儲けています。その利益として私たちは毎年%かのお金をもらえます、それが「利息りそく」です。

しかし当座預金ではその利息がありません。

ATMで入金・出金ができない。

当座預金の引き出しは小切手や手形、口座振替によってのみ行われるため、ATMで簡単に出金することが出来ません。

入金には当座預金入金帳とうざよきんにゅうきんちょうが必要です。とても面倒ですが、入出金にかかる手数料はかかりません。

引き出し限度額がない

普通預金の場合1日の引き出し限度額げんどがくは個人の場合100万円、法人の場合は1,000万円までと決められています。

当座預金はその限度額が決められていないので、大きな金額を動かす必要のある商売に使いやすいです。

当座借越ができる

ちょっと難しいですが当座借越とうざかりこしとは、口座にお金がない時にそれ以上の金額を書いてしまうとただの紙切れになってしまうと言いましたが、先に一定の金額を決めておけばその範囲内であれば銀行がお金を貸してくれるという仕組みです。

一時的に残高がマイナスに記載されますが、入金があった際に自動的に銀行に返済されます。

銀行が潰れても全額保証される。

銀行が潰れた時に私たちのお金がもしかしたら全額返って来ないかもしれないというのは知っていましたか?

「ペイオフ」という制度で普通預金では1,000万円までしか補償されていません。

しかし、当座預金では全額補償されています。


主に普通預金は日常生活用、当座預金は事業用(ビジネス)として区別して使用されることが多いです。

クレジットカード

クレジットカード払いはクレジットカード会社が発行するクレジットカードを使って支払う方法です。

クレジットカードで有名なのは「VISA」「MasterCard」「アメリカン・エキスプレス」「JCB」

の四社で、「JCB」が日本のクレジットカード会社です。

クレジットカードは加盟店かめいてんでお金を支払う時に提示すると、自分の代わりにクレジットカード会社が支払ってくれます。

これはお金を「立て替えたてかえ」ているだけで、月末になるとクレジットカード会社から立て替えた分をまとめて「請求書せいきゅうしょ」として請求してきます。

クレジットカードを作る際に銀行口座を指定している場合はその銀行口座からの引き落としになります。

もし、その時に銀行口座にお金が無かった場合は再度、振込期日が設定されそれまでに支払わなければなりません。

またその時は「遅延損害金」ちえんそんがいきんという罰金が発生します。

もし、それでも支払が出来なかった場合は「信用できない人」と決められてしまい、カードの利用停止や新しいクレジットカードの発行は出来なくなります。

また金融機関にその情報が渡され住宅ローンをはじめとする各種ローンを借りることが出来なくなってしまいます。

くれぐれもクレジットカードの使いすぎは注意しましょう。

クレジットカードは一時的にクレジットカード会社に借金をしているにすぎません。

使う場合は必ず自分の支払残高は把握しておく必要があります。

オンライン決済

最近では「Amazon」等、インターネット上でもショッピングが簡単にできるようになりました。

その際によく使われるのが「オンライン決済けっさい」です。

事前にそのネットショップに登録しておいたクレジットカード情報からオンラインで支払いを済ませます。

支払情報はクレジットカード会社に送られ、月末にクレジットカード会社の請求として銀行口座から引き落としされます。

最近では携帯電話料金に含む形で支払いをしたり、アプリの中で支払いをしたりと色んな方法の決済手段が取られれています

引用:ドコモ

≪ドコモの携帯料金と一緒に請求できるドコモの「d払い」≫

しかし、どんな方法で支払いをしても最終的には自分の銀行口座への引き落としになってくるので注意しましょう。

特にオンライン決済は「簡単」「スピーディー」が特徴なのでついつい使いすぎてしまう傾向にあります。

特にオンラインゲームの課金などひとつの金額は安くても、幾つも買い続けると「塵も積もれば山となる」と同じように凄い金額になっている場合があるので注意が必要です。

デビットカード

デビットカードはクレジットカードと違い、支払いと同時に銀行口座から金額が引き落とされます。

つまり銀行と直結した支払方法です。

このため支払残高が無い場合は支払うことが出来ませんので、口座の残高以上にお金を使いすぎるという心配がありません。

ただし、ここでも注意が必要なのはお財布が大きくなったという事です。

どういうことかというと、人は持っているお金が多ければ多いほど使ってしまいたくなるものです。

お財布に入っている分だけでやりくりしようと考えている事が多く、それで自制が効いている場合があります。

しかし、銀行口座を持ち歩くことになるとドンドンお金を使ってしまう可能性があるので注意しましょう。

こういった場合は、今月使用分の口座と貯蓄用の口座を分けるようにしましょう。

そしてデビットカードの口座を今月使用分の口座に指定しておくことです。

そうすることで今月の使用分が把握できるので使いすぎる事が無くなります。

ポイント支払

最近特に増えてきたのがこのポイント支払です。

有名なところでは「楽天ポイント」「PayPay」「LINE Pay」「au Pay」などです。

引用:楽天
引用:PayPay

ある一定のサービスを使う事でポイントが貯まり、加盟店に行けばそのポイントで支払いができるという仕組みです。

ポイントアップイベントやキャッシュバックなどのキャンペーンなどでとてもお得に使えるサービスです。

難点としては加盟店がポイントによってバラバラで使えるお店と使えないお店が分かれてしまうという事です。

そのため楽天ポイントは何ポイント、PayPayは何ポイント、LINEポイントは何ポイントと携帯の中に少ないポイントが分散してしまって結局使いづらいという事になったりします。

また、管理している会社が民間の会社であり裏付けとなる「信用」が少ないという問題があります。

現金と違い管理している会社がつぶれてしまった場合、ポイントが「失効しっこうする」(無くなる)可能性もあります。

大量に保有しているポイントがある人は必ずその危険性があることを認識しておく必要があります。

このようにポイント支払には問題点もあるのであまりポイントに振り回されないようにしましょう。

仮想通貨

今なにかと話題の仮想通貨かそうつうか

通貨とは通貨発行できる国、例えば日本ですが。その日本が日本銀行によって発行させているのが「円」です。

しかし、日本銀行が大量に「円」を刷り過ぎてしまってハイパーインフレになったり、日本が経済破綻(会社と同じように赤字で潰れてしまう事)した場合、円は紙切れになってしまいます。

そんな国に縛られない通貨を作ろうという事で出来たのが仮想通貨です。

少し難しいのですが、仮想通貨はインターネット上のみに存在するデータだけの通貨でマイニングと呼ばれる方法で生み出されブロックチェーンと呼ばれる技術で管理されています。

特定の通貨発行国がないのが特徴で、国の政治や財政状況などに縛られることはありません。

しかし、裏付けとなる信用母体がないため仮想通貨の価値は時として乱高下します。

例えば有名なBTC(ビットコイン)ですが、一ヶ月で1BTCが500万円から300万円と200万円もの価格が下がった時もありました。

なので、今の時点で通貨としては使用できないと思っている人が殆どです。

ですが、いつの日か価格が安定して国に縛られない自由な通貨が登場する日が来るかもしれません。

お金の3つの役割

いかがだったでしょうか?

様々なお金の支払方法をご紹介してきました。

ここでお金にまつわる3つの役割をお伝えしておきます。

お金には3つの役割があります。

  • 「価値」の交換
  • 「価値」を測る
  • 「価値」を貯める

「価値」の交換は文字通りサービスを受けたり、物を買ったりする時に交換すること。

「価値」を測るとは「こちらの方が高くて、こちらが安いのでこちらの方が価値がある」と価格を見てある程度価値を測ることが出来ますね。

※この価値には色々な見方がありますが⇒下記参照

それと「価値」を貯めるです。

価値を保存することが出来るのもお金の特徴ですね。

太古の昔は魚を持っていても食べなければ腐ってしまいました。しかし今なら銀行にお金を預けておけばいざという時に引き出して魚を買う事が出来ます。

このようにお金の特徴である貯める力をつける事でいざという時に困る事はありませんし、どんなにテクノロジーが発達して色んな支払方法が増えても、決して使いすぎることはなくなります。

まずはお金を貯めて、計画性を持ってお金を支払いましょう。

くれぐれもクレジットカードの使いすぎには注意しましょう。

借金の危険性についてはまた別の授業でお伝えしたいと思います。

Written by NAOMARU

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