CFDってなに?わかりやすく解説&ナスダック100をヘッジする方法⁉

投資情報

皆さんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです。

最近巷でCFDという言葉をよく耳にしますが…

率直にCFDと聞いてどんなものなのかわかりますか?

「CFDって聞いたことはあるけど正直わからない」「レバレッジを効かせるっていうけど危険では?」という人は多いと思います。

そんなCFDがわからない、CFDのことを知りたいという方のためにわかりやすく解説したいと思います。

CFDについて超わかりやすく解説した動画もありましたので共にご紹介したいと思います。

また、CFDなんて興味ない。レバレッジ効かせるならレバナスで十分という人にもこのCFDを覚えればレバナスをヘッジすることも可能になるのです。

急転直下のレバナスをヘッジできれば暴落で狼狽売りをせず鬼ホールドする握力を強くすることもできるので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかる事
  • CFDの仕組み
  • CFDと信用取引の違い
  • 各社のCFD取り扱い比較
  • レバナスをヘッジする方法
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CFDってなに?わかりやすく解説&ナスダック100をヘッジする方法⁉

CFDとは

CFDとは日本語で「差金決済取引」と言います。

差金決済取引と言われてもなかなか理解しにくいかと思いますが、「差金決済」と「取引」の二つに分けるとわかりやすいです。

「差金決済」とは例えば…

ある株を買ったとします。※実際には買ってません。

数日後、その株が値上がったので売りに出します。※実際には売ってません。

すると買った時と売った時で差額が出ます。

その差額で取引しようというのが「差金決済」「取引」なのです。

つまりどちらも買ったつもり、売ったつもりであり実際に現物の株をやり取りしているわけではありません。

あくまで買いポジション(買ったつもり)と売りポジション(売ったつもり)とのやり取りでその差額だけで取引します。

そのため取引相手は実際の株式市場ではなく”証券会社”と行うことになります。

証券会社を相手にしているので株式市場の始業時間を気にすることがなくCFDでは24時間取引が可能なことが多いです。

では証券会社はこの差金決済でどのように利益を得ているのでしょうか?

証券会社は投資家と行った取引と同じ数の現物株でカバー取引を行い利益を相殺し、売買手数料で儲けているのです。

カバー取引

証券会社が取引相手に売った同じ数量の株を市場から買い取り、株価が上昇や下落をしても損失が出ないように利益を相殺する取引。

ちなみにCFDには様々な商品があります。

株価指数CFD・商品CFD・外国株CFD・バラエティCFD…など

その中で為替を対象としたCFDがみなさんよく耳にするFXなのです。

つまり為替CFD=FXという事ですね。あれも差金決済取引の一部です。

引用:GMOクリック証券

動画紹介

次はCFDを超わかりやすく解説している動画がありますのでご紹介します。

今回ご紹介するのは前回「オプション取引」でもわかりやすい解説をしていただいた「FinansialCamp」さんの動画です。

今回もCFDについて難しい言葉を一切使わずわかりやすい例えで解説してくれていますので、しっかり基礎が学べる動画になってます。

動画の内容はCFD取引の仕組み、普通の株との違い、CFDの種類を解説したものとなっています。

出典:Financial Camp「(新)【CFD入門①】CFD取引とは?普通の株の取引との違いは?CFDの種類、メリット・デメリット、FXとの関係とは!」

いかがだったでしょうか?

CFDがどんな仕組みでどうやって利益を得ているかがわかりやすく説明されていたと思います。

ここで動画のおさらいですが。

  • CFDは直接株を売買するのではなく買った事(売った事)にしてその差額を取引する
  • 取引相手は証券会社とする
  • 証券会社は他の金融機関とカバー取引をすることで損失が出ないようにしている
  • 証券会社は取引手数料で利益を得ている

という事です。

つまり証券会社は手数料が取れればいいので、CFDが投資家にとって不利な取引という事はないです。

なので、頭ごなしにCFDは危険という事ではなく、うまく使いこなせるようになれば資産形成を加速する武器になるというわけです。

それではCFDの特徴をおさらいしていきます。

CFDの特徴

レバレッジがかけられる

CFDの特徴の一つであるレバレッジです。

特にCFDのレバレッジはとても高く設定する事が出来ます。これが危険といわれる所以ですね。

金融商品 証拠金率 / レバレッジ
FX4.0%~ / 最大25倍
株式CFD20.0%~ /最大 5倍
株価指数CFD10.0%~ / 最大10倍
商品CFD5.0%~ / 最大20倍
債券先物CFD2.0%~ / 最大50倍
引用:IG証券

高すぎるレバレッジはもちろんハイリスクですが、2倍~3倍など今のレバレッジETFと同じぐらいのレバレッジで取引することも可能ですし、もちろんレバレッジをかけないという事もできます。

自分のリスク許容度を把握してレバレッジをかけるか掛けないかの判断をしましょう。

レバレッジをかけないんだったらCFDにする意味ないんじゃないの?

と思われるかもしれませんが、そんな事はありません。

それはCFDのもう一つの特徴「売りから入る」事が出来るからです。

「売り」からでも入れる

売りから入るというのは、価格が下がりそうな銘柄があったらその銘柄を持っていなくても売りポジションから入る事が出来るというもので、いわゆる「空売り」です。

空売り

株を借りてそれを売ることで利益を得る手法、株価が下がった時点でその株を買い戻し株を返す。

株を買い戻す時点で株価が下がっていれば利益になるが、株価が上がっていた場合は損失となる。

空売りは信用取引で行うことがよく知られています。

信用取引では実際に市場で取引しているので相手の投資家が存在しますが、CFDは取引相手が証券会社になるので、実際に市場で取引することはありません。

「空売りをするなら信用取引をすればいいじゃないか」と思うかもしれませんが、信用取引のレバレッジは3.3倍までしか設定できません。

また、信用取引は国内の個別株のみと取り扱い商品が限定されていますが、CFDは取り扱い商品は株式・株価指数・ETF・FX・債券・コモディティと豊富であることも特徴の一つです。

それでは信用取引とCFDの違いもまとめてみましょう。

信用取引とCFDの比較

信用取引とCFDにはいくつもの違いがあり、その違いにより使いやすい人と使いにくい人に分かれるので、よく確認してどちらを使う方がいいかを判断しましょう。

信用取引CFD
取引の起点「買い」「売り」両方取引可能 「買い」「売り」両方取引可能
取引期間あり(制度信用は6カ月以内に決済)
※一般信用は証券会社により異なる
なし
レバレッジ最大3.3倍最大50倍
※証券会社により異なる
取り扱い銘柄・国内株式のみ
・制度信用銘柄 3,702銘柄
(うち貸借銘柄 2,211銘柄)

※貸借銘柄とは空売りができる銘柄
※2020年
例)IG証券
・株式CFD:約12,000銘柄
(日本株250銘柄以上、外国株約12,000銘柄)
・株価指数CFD:約40銘柄
・商品CFD:約70銘柄
・債券先物CFD:約10銘柄

※証券会社により異なる
※2021年
手数料証券会社により一定数ある商品に含まれている
取引相手投資家証券会社
取引時間市場取引時間9:00~15:00商品・証券会社により異なる
例)IG証券
株価指数CFD 24時間

このように自由度の高いCFDに見えますが市場で取引されていない事と、取引相手が証券会社であることから、暴落時など取引が荒れた時に証券会社の規模で対応に違いが出る可能性もあります。

急なロスカットや多額の取引停止など運用資金の少ない証券会社には起こりえることなので大手の証券会社を選んだ方が無難と考えます。

大手4社のCFDの違いについてまとめたので参考にしてみてください。

各社のCFD比較

IG証券

引用:IG証券

CFD業界トップの取り扱い銘柄数が魅力のIG証券。

自分の買っている銘柄や指数にも投資できるので、投資チャンスが広がりやすいです。

また「ノックアウトオプション」というシステムを採用しており、購入時の時点で損切りラインを決められるため、想定以上の損失を抑える事が出来ます。

CFD初心者には嬉しい機能ですね。

IG証券
銘柄種類 ・株式CFD:約12,000銘柄
(日本株250銘柄以上、外国株約12,000銘柄)
・株価指数CFD:約40銘柄
・商品CFD:約70銘柄
・債券先物CFD:約10銘柄
レバレッジ ・株式CFD:5倍
・株価指数CFD:10倍
・商品CFD:20倍
・債券先物CFD:50倍
取引手数料 ・株式CFD(日本株):最低110円
・株式CFD(米国株):最低16.50ドル
・株価指数CFD:無料
・商品CFD:無料
・債券先物CFD:無料
取引期限 銘柄により異なる

GMOクリック証券

引用:GMOクリック証券

FX会社としても人気のGMOクリック証券なので、GMOでFXをしている方にはお勧めです。

プラチナチャートというアプリを利用することでFXと同じ画面でCFDも取引できます。使い慣れたツールでできるのは嬉しいですね。

取引手数料無料など取引コストが業界全体と比べて安いのも特徴です。

またサポートも充実しており、口座開設から最短2日間と短い期間で取引開始が可能なのは大きな魅力です。

デモ口座などもあるのでお金をかけずに体験したいという方にもおすすめです。

GMOクリック証券
銘柄種類 ・株価指数CFD:31銘柄
・商品CFD:6銘柄
・株式CFD:80銘柄
・バラエティCFD:16銘柄
レバレッジ ・外国株CFD:5倍
・バラエティCFD:5倍
・株価指数CFD:10倍
・商品CFD:20倍
取引手数料 無料
取引期限 なし

SBI証券

引用:SBI証券

SBI証券の魅力は何といってもネット証券口座開設数1位という信頼性です。

CFDも現物取引もまとめてやりたいという方にはSBI証券はお勧めです。

取引銘柄数は少ないですが、取引時間がほぼ24時間祝日も可能というレスポンスの良さもいざという時にはありがたいですね。

また取引手数料も業界最安値水準なので少額からの取引も始めやすいです。

SBI証券
銘柄種類 ・日経225リセット付証拠金取引
・DAX®リセット付証拠金取引
・FTSE100リセット付証拠金取引
・NYダウリセット付証拠金取引
・金ETFリセット付証拠金取引
・原油ETFリセット付証拠金取引
レバレッジ 20~60倍程度
取引手数料 日経225リセット付証拠金取引 :156円/枚(税込)
DAX®リセット付証拠金取引 :156円/枚(税込)
FTSE100リセット付証拠金取引 :156円/枚(税込)
NYダウリセット付証拠金取引 :30円/枚(税込)
金ETFリセット付証拠金取引 :330円/枚(税込)
原油ETFリセット付証拠金取引 :330円/枚(税込)
取引期限 最長15カ月

楽天証券

引用:楽天証券

楽天証券はSBI証券と並ぶ大手ネット証券です。

CFDの取り扱い数も年々増えてきて、現在「楽天経済圏」で楽天ポイントを活用している人や既に楽天証券で口座を開設している人には始めやすいですね。

特に世界中のトレーダーに親しまれている取引ツール「MT4」で取引できるというのも魅力の一つです。

楽天らしく随時ポイントのキャンペーンも行われています。

また、楽天証券でもデモ口座開設が可能。少し慣れてから本口座を開設する事が出来ます。

楽天証券
銘柄種類 ・株価指数CFD:7銘柄
・商品CFD:3銘柄
レバレッジ
・株価指数CFD:10倍
・商品CFD:20倍
取引手数料 無料
取引期限
銘柄により異なる

レバレッジナスダックをヘッジする

以上、CFDについて各社の比較を見てきました、銘柄数で言えばIG証券が一歩先に出ている感じがありますね。

この銘柄数というのがとても重要になってきます。

というのも、同じく「空売り」のできる信用取引と比べてみても圧倒的にその銘柄数の多さで取引の幅が広がるからです。

信用取引は国内の現物株式しか売買できませんが、CFDは海外の商品や株式指数も売買できるからです。

つまり…

ナスダック100指数のCFDに2倍のレバレッジを掛けて「空売り」することもできます。

これが冒頭でお話したレバナスをヘッジする方法です。

この手法を取ると下落局面で大きく下げるレバナスをしっかりホールドしつつ片やCFDで空売りを行えば、同じだけ利益が出るので±0で損失を相殺できるのです。

これを「ヘッジ取引」と言います。

「ヘッジ取引」

現在持っている現物株と同じ数だけ反対の売りポジションを持つことで、株価が下落しても上昇しても利益が出るようにして損失を抑える方法。

株価が上昇・現物株⇒利益/空売り⇒損失

株価が下落・現物株⇒損失/空売り⇒利益

利益は相殺されて±0だが、現物株を売却しないで済む

CFDはレバナスのヘッジ取引として活用できるのです。

またこの商品数の数が多いという事はレバナスだけではなくS&P500のレバレッジ「SPXL」等にも応用できます。

※半導体レバレッジETF「SOXL」の基指数「ICE半導体指数」はIG証券ではまだ未対応です。2021/11現在

ヘッジ取引のいいところは現在持っている現物を売らなくていいという事です。

「売り」というのは本当に難しいものです。もし売ってしまってすぐに回復してしまうと再度入ることも難しくなる。

それならば、株価が上がっても下がっても利益が出るようにする「ヘッジ取引」は精神的に安定しますし、下がり切ったところで買い増しをする資金が手元に入るので更に利益を狙えるのです。

「空売り」は確かに難しい手法ではあります、しかし個別株トレーダー常套手段です。

レバレッジナスダックをホールドし続けると決めたならしっかりヘッジ方法も学んでおくと握力を強化することができますよ。

ぜひしっかり学んで身に着けていきたいですね!

みなさんの充実したマネーライフを応援しています☆

Written by NAOMARU

※この記事は特定の銘柄の利益を保証するものではありません。投資は必ず自己責任でお願いします。

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