皆さんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです。

みなさんは「空売り」と聞いてどのようなイメージがありますか?

「空売り」はよくわからないな~「信用取引で破産した」とか聞くし怖い
こういう意見は多いんじゃないでしょうか?
確かに空売りは「信用取引」という借金(空売りなので貸株)をして投資するレバレッジ投資ですが、しかし空売りにはもう一つの面があります。
それが「資産保全」です。
なぜ資産保全になるのか、それは保有資産に対して「ヘッジ取引」ができるからです。
この「ヘッジ取引」と聞いてちょっとわからないという方に今回の動画はおすすめです。
今回は「空売り」の仕方や「ヘッジ取引」の仕組みについてわかりやすく解説している動画をご紹介したいと思います。
- 空売りの仕組み
- 暴落を利益に変える空売りの方法
- 持ち株の利益を守る「ヘッジ取引」
- 空売りのリスク
【おすすめ動画】暴落でも利益!失敗しない空売りのやり方
今回「空売り」の仕組みをわかりやすく解説していただくのは草食系投資家Lok Re:さんのYouTube動画で「空売りのやり方 投資初心者向けにわかりやすく解説!失敗例含めて説明!投資の勉強」です。
わかりやすいイラストと説明で初心者にも空売りの基礎や信用取引の基礎が学べるのでお勧めの動画です。
ぜひご覧ください。
いかがだったでしょうか。
「空売り」についてかなり体系的にわかりやすく解説してくれる動画でした。
次に空売りについておさらいをしたいと思います。
空売りの仕組み
空売りとは
まず証券会社から株を借ります(貸株)この時、貸株料という手数料が発生します。
この貸株を売る事で先に現金を得て、株価が下落した後に買い戻すことでその差額の利益を得る方法が「空売り」です。

つまり株価が下落したときに利益になり、逆に上昇した場合は損失となります。
まず目指したいのがヘッジ取引
この動画で解説していた空売りのメリットをまとめると次の通りです。
- 下落相場でも利益が得られる
- 保有資産のヘッジができる
- 株主優待のつなぎ売り(クロス取引)ができる
この中でも空売りを始めたい人はまず「ヘッジ取引」で資産保全の手段にするというのを目指して頂きたいです。
なぜならヘッジ取引は保有資産と同等の株数を保有するため「上昇しても利益、下落しても利益」となるためどちらに転んでもトントンになるからです。
手数料分は負けてしまいますが、大きな資産がなくなってしまう精神的苦痛からは解放されます。
とくに投資の上級者ともなれば動かすお金が多くなるのでこのようなヘッジ取引の知識は必ず持っています。
今初心者でも、これから中級者、上級者と経験値を上げていこうと思っているのであればしっかり勉強しておきたいですね。

ここでヘッジ取引をする時のポイントをまとめておきます
- 根拠の無い予測で空売りはしない
- 株価の底になってからヘッジはしない(ヘッジ貧乏)
- シナリオ違いの時は即撤収
- 必ず保有株数と同等にする
根拠の無い予測で空売りはしない
まず、相場が上昇しているときに自己判断で「そろそろ天井だな」と決めつけて空売りをしてはいけません。
天井圏でのシグナルはローソク足や移動平均線のトレンドで読み解く事が出来ます。
これはテクニカル分析と言って様々な方法があるので使いこなすまでに練習が必要です。
例えば移動平均線が上昇しているにも拘らず自分の想定以上に株価が上昇すると根拠のなく天井圏と思い込み空売りをしてしまう事があります。
しかし思い込みで行動してしまうと、その後も株価が上昇して踏みあげられてしまうので注意しましょう。
※天井圏でのシグナルはこちらの動画も参考にしてみてください。
株価の底になってからヘッジはしない(ヘッジ貧乏)
動画内では「ヘッジ貧乏」と言われていましたが、株価がすでに下がりすぎて保有資産の評価額がマイナスになっているにも拘らずヘッジ取引をしてしまうのも要注意です。
そのような時にヘッジをしてしまうと株価が上昇した場合、空売りをした分もマイナス、保有資産の方もプラスに届かず両方マイナスになってしまうからです。
ヘッジ取引を行う時は必ず保有資産の方がまだプラスの時に仕掛けましょう。

シナリオ違いは即撤収
このように空売りとは基本的にテクニカル分析を使った短期決戦の場合が多いです。
そのため自分の下落シナリオが外れた場合は損失が膨らむ前に即撤収が大前提となります。
長く持てば持つほど手数料がかかりその分損失も膨らんできます。
なので、下落予想で保有資産のヘッジのために空売りをしても株価が上昇してシナリオ違いだと判断したら即撤収を心がけましょう。
必ず保有株数と同等にする
この項目は私が付け加えましたが、ヘッジ取引はあくまでヘッジの手法です。
欲を出して保有株数以上に空売りをしてしまうとその分リスクが高まってしまいます。
空売りで儲ける事とヘッジ取引は分けて考えましょう。
信用口座を開設するには
空売りは信用取引なので信用口座を開設しなければなりません。
借金をして取引を行うため口座開設にはそれなりに条件があります。
開設条件は各証券会社で異なりますので、今回は楽天証券での口座開設要件をお伝えします。

信用取引は現物取引に比べてリスクが高いため信用口座開設には一定の投資経験と金融資産が必要であることがわかります。
いざ始めようと思ってもすぐに始められないこともあるのでよく確認しておきましょう。
この基準をクリアしていても審査の際、電話での面接があることもあります。
口座開設ができたらお金、株を借りるためのお金を入金すれば取引が可能となります。
楽天証券の最低委託保証金は30万円からとなっています。
米国インデックスでヘッジ取引をする方法
ちなみに信用取引は国内の個別株式や日経225インデックスファンドに対応したものしかありませんので、せっかく勉強したけど自分はアメリカ株しか持ってないとか、
アメリカのインデックスだけに投資しているという方も多いと思います。
そんな方は信用取引ではなくCFDならアメリカのインデックスに対応した「空売り」を行うことができます。
詳しくはこちらもご覧ください。
どんなに強いと言われるアメリカのインデックスであっても暴落しないとは言い切れません。
そんな万が一の時に備えておくのも必要です。
とはいえ日本の個別株よりは安定しているので空売りの入門としてはやりやすいかもしれません。
CFD大手「IG証券」の公式サイトはこちら⇒IG証券
空売りの注意点
最後に空売りの注意点をおさらいしておきましょう。
- 損失は青天井
- 追証がある
- 手数料が掛かる
空売りの最大の注意点が損失は青天井ということ。
株価はゼロになる事はあってもマイナスになる事はありません。
しかし、上昇に関しては無限大です。
空売りは株価上昇が損失になるわけですから損失は青天井になりかねないのです。
そのためにも上記のポイントでお伝えしたシナリオ違いになったら即撤収を心がけ、損失は最小限に抑えましょう。
損失が拡大すると追加証拠金の支払いも発生します。

またヘッジ取引で重要になってくるのが貸株料、いわゆる手数料ですね。
ヘッジをする為の保険料とも言いかえることが出来ます。
利益がトントンになる訳ですから、どのくらい費用がかかるか気になりますよね。
こちらも資料がありますのでご覧下さい。

「買建」が信用買いの方の手数料。「売建」が信用売り(空売り)の方の手数料です。
制度信用は6か月の期限付きで銘柄も「貸借銘柄」として決められたものしか取引できません。
一般信用は取引期間が「無期限」のものや、短期で手数料の抑えたものなどバリエーションがあります。貸借銘柄という縛りがなく小型株も取引きできる分リスクが高くなります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
馴染みのなかった空売りが分かりやすく理解出来き、皆さんの新たな投資手法になりえたら嬉しいです。
では今回の記事のポイントをまとめてみましょう。
- 空売りは株価下落時に利益を取れる
- レバレッジを掛けられる
- 保有資産のヘッジ取引ができる
- 手数料があるため短期決戦
- 損失は青天井
- シナリオ違いの時は即撤収
シナリオ違いの時は即撤収を心がけヘッジ取引が出来るようになったら資産を守る事ができます。
今回の記事はあくまでもテクニカル分析を使う中級・上級者向けのものです、投資初心者が安易に手を出すのは危険です。
そもそも投資経験が短い方は信用口座も持てません。
しかし、いざ投資経験を積んで資産が膨らんでくるとヘッジの方法を知っているのと知らないのでは雲泥の差が出てきてしまいます。
少ない資産の時から勉強しておくことは大事ですね。
コアの資産にヘッジするのが怖いのであればまずは少額のサテライト資産で経験してみるのも手です。
ぜひマスターして資産運用を乗りこなしていきましょう。

皆さんの充実したマネーライフを応援しています!
Written by NAOMARU
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