NYダウ、S&P500、ナスダック100、一番優秀な指数はなに?

投資情報

みなさんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです🐽

今回は米国の超優良株価指数NYダウ、S&P500、ナスダック100についてどれが一番優秀な指数なのかを検証してみました。

株式投資ではの最適解と言われるのが指数に連動する投資信託などに投資するインデックス投資ですが、その中でも米国のインデックスは超長期的に見て右肩上りなので、歴史的に見ても失敗しにくいと言われています。

ですが、米国のインデックスと言ってもいくつもあります。

超有名なインデックスがNYダウ、S&P500、ナスダック100ですね!

この3指数はニュースなどにもよく出てくるので、投資初心者の方でも知っている人が多いと思います。

しかし、この3つの指数、いったいどれに投資をすればいいのでしょうか?

どうせ投資をするなら一番パフォーマンスがいい指数がいいな

そこで今回はこの3指数に焦点を当てて、どの指数が一番パフォーマンスがいいのか。各々どんな特徴を持った指数なのか、どんな銘柄で構成されているのか。

また3指数に合った投資タイプなんかもご紹介していきたいと思います。

指数に連動した投資信託などもご紹介するので是非最後までご覧ください。

※この記事では特定の商品をご紹介していますが、投資には必ず元本割れのリスクがあります。投資はあくまで自己責任でお願いします。

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NYダウ、S&P500、ナスダック100、一番優秀な指数はなに?

3指数のパフォーマンス比較

ではさっそくNYダウ、S&P500、ナスダック100のここ30年間の株価指数の比較をしていきましょう。

引用:TradingView

これは過去30年間の上昇率を比較したグラフになります。

黄色がNYダウ、紫がS&P500、水色がナスダック100です。

それぞれNYダウ(+922%)、S&P500(+821%)、ナスダック100(+3180%)とどれも上昇していますが、群を抜いてナスダック100の上昇率が高い事がわかります。

+3000%越えってすごいですね。

30年前に100万円分ナスダック100のインデックスを買っていたら持っているだけで3,180万円になっていたわけですからそのパフォーマンスは驚異的ですね。

じゃあナスダック100のインデックスを買っておけばいいんだね!

しかし、そうとも限りません。

それはこのグラフを見てもらうと景色が一変します。

引用:TradingView

こちらは2000年のITバブル崩壊からリーマンショックを受けての15年間、所謂「株式の死」と言われていた時代の比較チャートです。

NYダウ+57.72%、S&P500+43.24%に比べてナスダック100は+19.76%

二つの指数に負けている事が分かりますね。

このようにインデックスと言っても切り取る期間や年数によってパフォーマンスに大きな違いが現れます。

大きく上昇したナスダック100はその反面大きく下落する反動の大きい(ボラティリティの高い)インデックスだと言えます。

まさに投資の鉄則「高いリターンには高いリスクが伴う」ですね。

ボラティリティとは…

投資の世界でいうボラティリティとは「価格の変動幅」を指します。

価格変動が高く大きなリターンもあれば、大きく下げるリスクのあるものを「高ボラティリティ

価格変動が低くリターンは低いが、大きく下げるリスクも低いものを「低ボラティリティ」と言います。

このボラティリティの違いは投資家の性格や、投資歴、運用開始年齢にも関係してきますので初心者の方はよく覚えておきましょう。

どのインデックスもアメリカの株式に連動する指数ですが、どうしてこんなにもパフォーマンスに違いが出るのでしょうか?

次に各インデックスの中身を見ていきましょう。

NYダウ.S&P500.ナスダック100の中身

NYダウ

NYダウは、正式名「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」という名で、世界でもっとも古い株価指数です。

構成銘柄は30銘柄でその多くが米国経済を牽引する大企業で構成されています。

工業株平均という名ですが、その中身は特に工業株が中心という訳ではなく、様々な業種の企業が含まれています。その中にはコカ・コーラやVISA、マクドナルドなど日本人でも知ってるような超メジャーで長く愛されている企業が多く。インフラ企業という側面が強いですね。

日本ではTOPIXのコア30が印象としては近いですね。

成熟企業が多く配当利回りが高いのも特徴です。

設立日組入銘柄数ティッカー対象市場指数計算方法
1896年5月26日30銘柄DJINYSE.NASDAQ株価平均型
NYダウ構成銘柄上位10社
8.38%UNH (ヘルスケア)
ユナイテッドヘルス・グループ
7.39%GS (金融)
ゴールドマン・サックス
6.8%HD (一般消費財)
ホームデポ
6.15%MSFT (情報技術)
マイクロソフト
5.6%CRM (情報技術)
セールスフォース・ドットコム
4.58%MCD (食料品)
マクドナルド
4.06%HON (資本財)
ハネウェルインターナショナル
4.03%BA (資本財)
ボーイング
3.87%V (金融)
ビザ
3.86%AMGN (ヘルスケア)
アムジェン

1位のユナイテッドヘルス・グループはアメリカの世界最大のヘルスケア企業。

時価総額は4618.02億ドルと超巨大。世界中に保険や医療サービスを提供しています。

また、クレジットカードの老舗であるビザやファーストフードで全世界に展開しているマクドナルド等、ちょっとやそっとの不況では倒れないような文化として根付いた企業が多くあります。

情報技術セクターのトップがアップルではなくてマイクロソフトというのも歴史を重んじるダウ平均らしいですね。

NYダウに連動するインデックスETF・投資信託

ETF

商品名ティッカー運用会社純資産総額経費率分配頻度分配利回り
SPDR ダウ工業株平均ETFDIASTATE STREET$29,353.00(百万米)0.16%毎月1.89%

投資信託

商品名運用会社純資産総額経費率分配頻度分配利回り
iFree NYダウ・インデックス大和アセットマネジメント45,823百万円0.2475%再投資型

S&P500

S&P500はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表する、米国市場における優良企業500社の時価総額加重平均した株価指数です。

その選定基準は米国に本拠地を置き、時価総額が127億ドル以上、4期連続黒字などと厳しく、入れ替わりが激しいため時代に沿った構成銘柄群となっています。

またその厳しい選定基準に勝ち残った企業は財務優良であり好成績を収める企業として信頼されています。

著名な投資家ウォーレン・バフェット氏も「私が死んだら全財産の90%をS&P500に投資しろ」というぐらい優秀な指数であり、最新のハイテク企業から成熟したインフラ企業まで幅広く網羅したバランスの取れた指数と言えます。

日本で比較するなら日経平均が一番イメージが近いですね。

世界で最も売れているETFもこのS&P500インデックス連動のETFです。

設立日組入銘柄数ティッカー対象市場指数計算方法
1957年3月4日約500銘柄SPXNYSE.NASDAQ時価総額加重平均型
S&P500構成銘柄上位10社
6.12%AAPL(情報技術)
アップル
5.29%MSFT(情報技術)
マイクロソフト
2.54%AMZN (一般消費財)
アマゾン・ドット・コム
2.02%BRK.B (金融)
バークシャー・ハサウェイ
1.60%GOOG (通信サービス)
アルファベットC
※Cは議決権なし
1.56%GOOGL(通信サービス)
アルファベットA
1.47%UNH(ヘルスケア)
ユナイテッドヘルス・グループ
1.37%JNJ(ヘルスケア)
ジョンソン&ジョンソン
1.34%XOM(エネルギー)
エクソンモービル
1.16%JPM(金融)
JPモルガン・チェース

1位から6位までが米国を代表するIT企業GAFAMの4社がランクイン。最新のテック企業の勢いがわかります。

7位以下は伝統的なジョンソン&ジョンソンやエクソンモービルなどが入り、バランス感があるのがわかります。

またダウ平均と違い500社からなる指数なので各銘柄の保有割合が小さいことが分かります。

このことからも広く分散されたポートフォリオであり、一企業の業績悪化が全体のパフォーマンスに大きく左右するものではないようになっています。

また流動性が高く、銘柄入れ替えも頻繁に行っているため、時代を映した米国株ポートフォリオとも言えます。

S&P500に連動するインデックスETF・投資信託

ETF

商品名ティッカー運用会社純資産総額経費率分配頻度分配利回り
SPDR S&P500 ETFSPYSTATE STREET$375,825.06(百万米)0.0945%四半期毎1.55%

投資信託

商品名運用会社純資産総額経費率分配頻度分配利回り
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)三菱UFJ国際投信17844億円0.0968%再投資型

ナスダック100

ナスダック100はナスダックに上場している3000社以上の中から金融銘柄を除いた時価総額上位100社を時価総額加重平均によって算出された株価指数です。

ナスダック市場自体が世界で初めての電子市場であることから振興のハイテク銘柄が多く参入しており、さらにナスダック100は金融銘柄も除いているため、構成銘柄の大部分をハイテクセクターが占めています。

勢いはあるがセクターに偏りがあるのが特徴です。

ハイテクセクターが多いため金利の影響を受けやすく金融政策の動向により激しいボラティリティになります。

日本ではハイテクセクターが多く、金利の影響を受けやすい東証グロース指数が印象として近いですね。

指数自体が高ボラティリティのため、上昇相場で人気のレバレッジ商品や金融派生商品が多いのもこのナスダック100の特徴です。

設立日組入銘柄数ティッカー対象市場指数計算方法
1985年1月31日約100銘柄NDXNASDAQ時価総額加重平均型
ナスダック100構成銘柄上位10社
11.65%AAPL(情報技術)
アップル
10.09%MSFT(情報技術)
マイクロソフト
6.76%AMZN(一般消費財)
アマゾン
4.76%FB(情報技術)
メタ・プラットフォームズ
4.24%TSLA(資本財)
テスラ
4.14%NVDA(情報技術)
エヌビディア・コーポレーション
3.68%GOOG(情報技術)
アルファベットC
※Cは議決権なし
3.48%GOOGL(情報技術)
アルファベット
1.82%AVGO(情報技術)
ブロードコム
1.79%ADBE(情報技術)
アドビ

ナスダックの上位はGAFAMが独占していますね。特に構成比率も高くGAFAMだけで全体の40%以上を占めています。

そのためこの5社の決算動向がナスダック100を保有している投資家には特に注目されます。

また半導体大手のNVIDAやEVの最大手テスラなど時代の最先端技術の分野が多く、新しいものに敏感な投資家が注目する銘柄が多く存在します。

上位10銘柄のうちアマゾンとテスラ以外は全て情報技術セクターであり、やはりセクターの偏りが目立ちますね。

その為ITバブル崩壊、リーマンショック、2022年の利上げショックなどで大きく価格を下げています。金利に対する暴落耐性が低い指数でもあります。

ナスダック100に連動するインデックスETF・投資信託

ETF

商品名ティッカー運用会社純資産総額経費率分配頻度分配利回り
インベスコQQQトラスト・シリーズ1QQQInvesco$1,775.7億0.2%四半期毎0.71%

投資信託

商品名運用会社純資産総額経費率分配頻度分配利回り
eMAXIS ナスダック100インデックス三菱UFJ国際投信557.47億円0.44%再投資型

自分に合った指数を探す―投資家タイプ別

積極派-ナスダック100

投資開始年齢が若く、積極的に運用したい人はやはりボラティリティの高いナスダック100が魅力的でしょう。

前出したグラフでもわかる通り超長期で見ればナスダック100のトータルリターンはNYダウやS&P500よりも抜きに出て大きくリターンをたたき出しています。

ボラティリティが高いため大きく下落するリスクがありますが、投資年齢が若ければそれを回復するだけの時間を味方にできます。

また短期トレードをしてみたいという方には、短期トレード用のレバレッジ商品が多いのも特徴です。

ただし、投資初心者は暴落耐性が無い人が多いため、いきなりナスダック100に投資してしまうと暴落に心が折れて株式投資から撤退してしまうかもしれません。そのため最初はS&P500等に投資をして、株価変動に慣れてきてから行う事が大切です。

慎重派-NYダウ

慎重派の方は大企業であり継続的なインフラ企業の多いNYダウがおすすめです。

特に成長余力が少ない成熟企業は株価の変動が少ない分、価格下落のリスクも少ないため安定感のある値動きをします。

暴落耐性の無い投資初心者の方や、価格回復期間をあまり待てない年配の方はこういった安定感のある指数がおすすめです。

また成熟企業は事業投資があまりできない代わりにそのお金を配当金に回します。よってNYダウは他の指数より配当利回りが高く、安定的なインカムを得ることが出来るのも魅力です。

そのためNYダウのインデックスを買うなら投資信託ではなく分配金の支払われるETFをお勧めします。

バランス派-S&P500

あまり偏ったセクターにしたくなく安定した運用をしたいが、値上がりも重視したいという方はやはりS&P500のインデックスです。

自ら銘柄選定をすることなく、時代に合わせて各セクターから最も優秀な企業がバランスよく選定されるため、とても万人向けのインデックスと言えます。

投資初心者でも投資入門として最初に始めるにはちょうどいい指数であり、投資商品も様々あります。

投資信託やETFも優秀なものがあり、どれも手数料が格安な事が特徴です。

そういう意味でも投資初心者向けと言えます。

しかし、S&P500と言えど全てが米国株であるというのはカントリーリスクを伴っている事を忘れてはいけません。米国経済が落ち込んだ時は他の指数同様暴落します。

そのため様々な国の指数連動型商品も併せて検討する事をおすすめします。


最後に各インデックスの構成銘柄のイメージ図をご紹介します。

こちらはPayPayアセットマネジメント株式会社が出しているイメージ図ですが、指数の特徴を分かりやすく表しているので参考にさせていただきました。

これを見るとやはりS&P500がバランス感がいいことが分かりますね。

引用:PayPayアセットマネジメント株式会社

それぞれの指数は特徴があり、自分の投資年齢や経験値などとの相性もあるので、自分に合った指数を選んでみてはいかがでしょうか。

自分に合うかどうか分からない時は、少額でも買ってみるというのもいいでしょう。

少額でも保有する事で値動きを実感し、いい経験になるはずです。

皆さんの充実したマネーライフを応援しています🐽

Money grow up!

Written by NAOMARU

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