皆さんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです!
お金を育てるのに欠かせないのが証券口座ですが、その中でも活用したいのがNISA、つみたてNISA口座です!
投資を始めたばかりの方は「聞いたことはあるけどようわからん!」という方もいらっしゃるかと思います。
今回はそんなNISA、つみたてNISAについてわかりやすくご説明します。
この記事を読めば次のような事がわかります!
- NISA、つみたてNISAの仕組みと違い
- それぞれのメリット、デメリット
- NISAに向いてる人/つみたてNISAに向いてる人
- ジュニアNISAについて
それでは行ってみましょう!
NISA、つみたてNISAを始めよう!
NISAとは正式には少額投資非課税制度と言います。
長いのでNISAで覚えて大丈夫です!
これは「一般の方にもっと投資をしてもらいたい」という意図で金融庁が始めた税制優遇制度です。
非課税制度という名の通りNISA口座で取引された銘柄の売買益や配当金に税金が掛からないという制度です。
通常の特定口座であれば20%ほど税金がかかりますからぜひ活用したいですよね。

もちろん無制限に非課税なわけではありません。NISAは年間取引額120万円、つみたてNISAは年間40万円までと決まっており、1年間にそれ以上の取引は出来ません。
それではNISAとつみたてNISA、何が違うのか比較してみましょう!

年間取引額がNISAは120万円、つみたてNISAは40万円と3倍近く違いますがそのかわり運用期間がNISAは5年、つみたてNISAは20年と大きく違います。
これはつみたてNISAが長期積立を前提としているのとは反対にNISAは個別株や外国株などより自由な取引を可能にするように設定しているからです。
ちなみにNISAとつみたてNISAを両方申し込むことはできません。
また証券会社も一社でしか口座を開設することはできません。
口座開設後、途中で変更する事は可能ですがその場合は一度、開設している口座を解約しなければならないのでとても面倒です。
なのでNISAにするかつみたてNISAにするかは口座開設前にしっかり違いを理解し自分の目的に合った口座を開設しましょう。
おのおので出来ること、できないことがありますので次の項ではそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
NISAのメリット・デメリット
NISAの取り扱い商品は国内外の株式やETF、投資信託、REITとほぼ証券会社で扱っている銘柄と変わりありません。売買方法も規制がないので、短期トレードやスイングトレードも可能です。
なので、投資経験者の方や、銘柄制限を受けずに自由に取引をしたいという方はこちらが便利でしょう。
ただし、自由に選べるということは銘柄選定する目を養わなければならないということでもあります。
つみたてNISAは金融庁が定めた基準をクリアしている商品の中から選ぶので、投資初心者にもわりと安全な銘柄を選ぶことが可能ですが、NISAにはその基準がないので膨大な銘柄の中から有益な銘柄を自分で選ばなければなりません。
それにはそれなりの勉強も必要ですので、それが面倒という方はあまりお勧めしません。
また非課税期間が5年と短いので、期間終了時に売却するかもしくはロールオーバーするか、はたまた課税口座に移し替えるかの選択をしなければなりません。
※2021/01/29現在、一般NISAから新・NISAへのロールオーバーはできる予定となっています。(金融庁)
NISAは5年の非課税期間が終了する時点で、次の年分非課税枠を使用して非課税期間を延長することができます。ただしその年の非課税枠を使用してしまうので、その年にさらに購入することはできなくなります。

運用期間が短いとその期間で利益を上げなければ非課税対象である恩恵を受けれないというデメリットがあります。なので、どちらかというとキャピタルゲイン(売買益)目的の方に向いているといえます。
取り扱い銘柄が豊富(国内外株式/ETF/RITE/投信/レバレッジ商品)
非課税枠が120万円と多い
運用期間が5年と短い
商品選定の目利きが必要
つみたてNISAのメリット・デメリット
つみたてNISAはその名の通り積み立て長期投資が目的の制度です。
そのため買付の方法は定期購入のみとなります。
また年間取引額が40万円と少ないのも特徴で、一度にお金を投資するということは出来ないためリターンは低いですがその代わりリスクも減ります。
また積み立て方式であればドルコスト平均法が適用されるので元本割れのリスクも軽減されます。
ドルコスト平均法とは定期的に積み立てることで、株価が高い時は少なく買い付け、株価が低い時は多く買い付けることになり、買付コストが平準化されるため。株価下落時にも損失を抑えることが出来る。

また取り扱い銘柄も金融庁の定めた基準をクリアした投資信託であるため、銘柄選定が難しい初心者の方には選びやすいですが、投資経験者としては物足りないと感じるかもしれません。
ただ、20年と長期にわたって非課税の恩恵を受けれるためコツコツと老後資金の形成を目指す方や、資産運用の土台として積み立てたい方には最適です。※ロールオーバーはありません。
選定された優良な投資信託で銘柄選びがしやすい
非課税期間が20年と長い
投資限度額が40万円と少ない
積立購入でしか投資できない
それぞれに向いている人
【NISAに向いている人】自由に投資を楽しみたいタイプ

ある程度投資に使えるお金があり、銘柄選定の知識や投資経験のある方に向いています。
投資信託以外にも、個別株や海外ETF、RITEなど様々な銘柄に分散投資したい方や。レバレッジをかけた商品に投資をしたい方。今までの投資スタイルで非課税枠を使いたい方にお勧めです。
【積み立てNISAに向いている人】コツコツ資産形成タイプ

投資初心者の方や、貯蓄と並行して老後の年金を蓄えたい方。少額からでも投資を始めてみたいという方に向いています。
つみたてNISAの投資信託は金融庁の基準クリアしている商品のため投資初心者の方でも銘柄選定はしやすいです。また積み立て設定をしていまえば定期預金と同じで毎月コツコツ積み上がっていくので、株の価格変動に一喜一憂したくないという方にも向いています。
NISA・つみたてNISAの注意点
NISAであれ、つみたてNISAであれ注意していただきたいのはどちらとも運用終了期間があるということです。
運用終了期間に入るとその商品を売却するか、ロールオーバーするか(NISAのみ)、課税口座に移管するかの選択をするんですが。
特に気を付けて頂きたいのは運用終了直前に暴落が起きた場合です。
その際、パニックに陥り「狼狽売り」をしてしまっては元も子もありません。
特につみたてNISAなどは20年間も積み立てていたものが一気に減ってしまうので気が動転するかもしれません。
ただ、そこで売却してしまうと利益確定してしまいます。
そうならないためにも課税口座に移管して運用し続けることをお勧めします。
課税口座に移管したあとの運用益は課税対象になってしまいますが、株式投資で最も重要なことは「市場に居続けること」です。
長く居続ければ居続けるほど「現代の経済の果実」を享受できるのです。
なので運用終了直前に評価損になってしまったときは運用期間が終了しても課税口座に移管して運用し続け、再度プラスに転じてから取り崩すことをお勧めします。
そのためにもアセットアロケーション(資産配分)を意識し、分散投資に努めましょう。
おすすめの投資信託も合わせてご紹介します。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)/三菱UFJ国際投信【信託報酬0.1144%】
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)/三菱UFJ国際投信【信託報酬0.0938%】
- ニッセイ日経平均インデックスファンド/ニッセイアセットマネジメント【信託報酬0.154%】
- ニッセイTOPIXインデックスファンド/ニッセイアセットマネジメント【信託報酬0.154%】
上記の商品は信託報酬がどれも格安で日経平均やS&P500などの指数に連動するインデックスファンドであり広く分散されています。日本株式と全世界や米国と分散して投資することをお勧めします。
そうしておけばたとえ日本株の評価損が出ていても、米国株の利益が出ていれば日本株はそのまま運用を続け、米国株を取り崩して現金に変えることも可能です。
※これらの銘柄は元本を保証するものではございません。株式投資には元本割れのリスクがありますので、銘柄購入は自己責任でお願いします。
最後にジュニアNISAというものをご紹介します。
ジュニアNISAとは?
ジュニアNISAとは、2016年度から始まった未成年者を対象とした少額投資非課税制度です。
未成年者(0~19歳)を対象に、年間80万円分の非課税投資枠が設定され、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となります。

対象年齢0歳~19歳となっていますが、もちろん親御さんが運用することが可能です。譲渡益が非課税対象なので、子供の教育資金として積み立てたい方向けに設定されました。
ただ出金のところを見ていただけると分かる通り18歳まで引き出し不可という資金拘束力がありイマイチ使いづらい制度でした。
ところが昨年ジュニアNISAが2023年末に終了することが発表されて少し状況が変わりました。
ジュニアNISAは今がはじめ時⁉
前述した通り2023年末でジュニアNISAが終了します。
これはジュニアNISAが18歳になるまで出金できないという資金拘束力が利用者を遠ざけた要因と言えます。
そして金融庁は23年末に口座開設終了という発表した際、ジュニアNISAの出金は24年以降は自由に引き出せるという方針変更されました。
これは今から運用を始めれば子供が18歳になるまで非課税で運用できるし24年以降はいつでも引き出せるという事で逆に使い勝手がいい制度になったのです。※24年以降の購入分は課税対象。
しかもつみたてNISAのように投資対象が定められておらず、自由に投資が可能です。
まさに今がはじめ時のジュニアNISA。
お子さんがいるご家庭は非課税枠が増えるという感覚で初めてはいかがでしょうか!

皆さんの充実したマネーライフを応援しています☆
Written by NAOMARU
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