【一括投資VS積立投資】S&P500で比較!この10年あなたは耐えられる?長期投資の心構え

投資情報

みなさんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです。

みなさんは一括投資積立投資どちらを行っていますか?

一般的に一括投資と積立投資では一括投資の方が資金効率が高いといわれています。

当然投資初期に大きな金額を一括で入れた方が複利が効く時間を多く取れるので資金効率は積立投資より良くなります。

ですがNAOMARU的にはそれでも積立投資をお勧めします。

なぜなら長期投資において一括投資は継続することが極めて困難な投資方法だからです。

この記事では一括投資の継続の難しさについて解説していきます。

投資の出口戦略についても解説しているので是非最後までご覧ください!

この記事でわかる事
  • 一括投資のメリット・デメリット
  • 積立投資のメリット・デメリット
  • 一括投資と同じ状態になる投資の出口について
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【一括投資VS積立投資】S&P500で比較!この10年あなたは耐えられる?長期投資の心構え

S&P500を妄信は危険

インデックス投資をしている方の中には「S&P500は長期的に見て右肩上がりだから全部S&P500でいい!」なんなら資金効率を最大化するために一括投資する。

というように、S&P500のインデックスに一括投資をしている方もいるかもしれません。

しかし、その長期的とはどのくらいの期間を言っているのでしょうか?

確かにここ10年のS&P500いくつかのショックを受けてはいるものの順調な右肩上がりを続けています。

下のチャートは2010年から2020年までのS&P500の週足チャートです。

引用:TradingView

さすがアメリカ経済という感じでどんどん成長しています。

その成長率なんと195%

もし2010年に100万円一括投資をしていれば、その資産は350万円近くになっています。

ところがこれを2020年で100万円を積み立て終わるようにコツコツ積立投資していた場合220万円程度です。

倍以上になるので充分といえば充分ですが、やはり投資初期に多くの資金を一括投資した方が資金効率が高いことがわかります。

これを見ると資金は早めに一括投資した方がいいと思えてきますよね。

では次にこちらのチャートをご覧ください。

引用:TradingView

目を疑ってしまいますが、こちらも同じS&P500の10年間の週足チャートです。

切り取ったのは2000年から2010年の10年間です。

今までのS&P500の印象とずいぶん変わってしまいますよね。

10年間という時間はとても長いです。

その時にこのような株価チャートを形成していたら果たして「米国経済一強」という今のイメージがついたでしょうか?

そしてその騰落率は-25%

もし100万円を2000年に一括投資していた場合は約80万円ほどに資金を減らしていることになるんです。しかも10年をかけて。

あなたはこの乱高下する10年間に100万円をじっと持ち続ける事ができますか?

これが一括投資の怖いところです。

一括投資には資金をホールドし続けなければならないという最大の精神的デメリットがあるのです

しかし積立投資であれば景色が一変します。

引用:PORTFOLIO VISUALIZER

毎年10万円積立をして2010年に投資元本が100万円になるように積立をしたシミュレーションです。

一括投資と比べてみると明らかに資産が積み立っていくことがわかります。

これは資産形成において精神的にとても重要なことです。

銀行預金に慣れている私たちは、変動する価格よりも、積み立っていく感覚の方が精神的に安心するのです。

特に2001年から2006年の5年間もの間、含み損を抱え続ける状況はとても想像できませんね。

そして注目してほしいのは2009年です。

2009年のリーマンショックの時は積み立て投資をしている方も確かに元本割れをしてしまっています。しかし、その騰落率は一括投資と違ってはるかに浅いです。

これは購入金額の平均化ができており2001年から2005年の間に安く多くの株を購入することができていたからです

そして株価の戻りも早く、一括投資では2年かかったものが、およそ1年以内に元本を回復していることがわかります。

これも積立期間中であったおかげで2009年に大きく下げた株を購入することができ、回復の起爆剤にすることができたからです。

このように長期投資を考える時に、資金効率だけでなく精神面も考慮して資産形成を行っていくことがかなり重要になるという事です。

では、最後にこちらの画像もご覧ください。

引用:TradingView

こちらは現在2020年から2030年までのチャートになります。

このチャートを見て今後S&P500が…

2000年~のパターンで行くでしょうか?

それとも…

2010年~のパターンで行くでしょうか?

株式市場はランダムウォークです。

先を見通すことは誰にもできません。

ならば買い時を選ばず、精神的にも継続する積立投資を私はおすすめしたいと思います。

では一括投資と積立投資のメリット・デメリットを抑えておきましょう。

【一括投資】

一括投資のメリット
  • 買った時が割安な時であれば資金効率が積立投資より高い
  • 継続する手間が省ける
一括投資のデメリット
  • 株価下落時に対処できない
  • 買った時点が割安かは誰にもわからない

【積立投資】

積立投資のメリット
  • 高い時に少なく、安い時に多くの株を買うことで取得価格の平均化ができる
  • 取得価格が平均化するので暴落時のクッションになる
積立投資のデメリット
  • 時間の複利効果を薄めるため株価が昇り基調の場合、一括投資より最終リターンは弱まる
  • 取得価格を平均化させるには株価下落時でも買い続けなければいけない

強制的に一括投資と同じことが起こる積立投資の出口

積立終了時は一括投資と同じ

さて、積立投資ができる方は投資を継続するうえでも積立投資がおすすめだとお伝えしましたが、一つ問題があります。

それは資産形成終了時の場合です。

いくら積立投資が精神的に安定するといっても資産形成が終わった瞬間にそれは一括投資と同じ土俵になります。

なぜなら資産形成の出口とは、例えばFIRE後だったり、老後生活後だったりと資産を売却はできても追加投資できないという状態だからです。

これは一括投資と全く同じ状態といえます。

ではこのような資産形成終了時はどのようにすればいいのでしょうか?

アセットアロケーションで防御力を高める

一つの対策として、資産を株式だけにしておかない。という事です。

例えば資産配分(アセットアロケーション)を分散して下落リスクを分散させる方法です。

50%を株式で保有し、残り35%債券、15%を金で保有するなどです。

債券や金は株式と違い値動きが小さく、逆相関になったりする資産です。

このような資産を保有しておくと株価が暴落した時も、株価変動のクッションの役割をしたり、逆に値下がりをしない債券を売って割安になった株に追加投資する原資にすることも可能です。

この方法は多くの投資家がとっており、資産運用の基本となる考えです。

アセットアロケーションについてもう少し詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

配当金でインカムゲインを得る

また、もう一つの方法として高配当株を保有するという方法です。

インデックス投資の出口戦略のほとんどが取り崩しによる現金化です。

そのため、株価が暴落した時に株を取り崩してしまうと、予想以上の数量株を売る羽目になってしまいます。

しかし高配当株などを保有しておくことで、株を取り崩すことなく配当金で現金収入を得ることができます。

また、配当金は株価下落時でも株価ほど減ることはありません。生活のためのインカムゲインとしてはとても計算のしやすいキャッシュフローの一つです。

高配当株の個別株投資は初心者には難しい面もあるので、高配当株投資をするならETFがおすすめです。

下の記事は高配当株ETFを特集した記事なので参考にしてみて下さい。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ここ10年の米国経済を見ているとついつい「米国インデックスに投資していたら安心」と思いがちですが、そういう時こそ疑って投資には慎重であるべきですね。

では今回のまとめです。

  • 米国はここ10年好調でも、次の10年が好調とは限らない
  • 市場の予測が難しいなら一括投資よりも積立投資するべき
  • 積立投資の出口は一括投資と同じ
  • 資産分散や高配当株ETFなどで暴落時の資産防衛を考える

以上です。

投資で勝つ唯一の方法は「市場に居続ける事」です。

社会経済が発展するたびに株式市場は成長してきました。その恩恵は市場に居続けることでしか享受できません。

そのためにも撤退しない防御力を育てていきましょう。

みなさんの充実したマネーライフを応援しています☆

MONEY GROW UP!

Written by NAOMARU

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