みなさんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです。
今回は投資初心者の方に向けてインデックス投資をご紹介します。
投資を始めたばかりの方は何を買ったらいいかという悩みがとても多いと思います。
結論から言うと、

先進国株式か全世界株式もしくは全米株式インデックスに積立投資
これが最適解です。
なぜならば世界の経済は成長し続けているという長い歴史と世界経済はアメリカを中心に成長しているからです。
とはいえ、それだけを言われても信じられない人もいると思いますし、世の中にインデックスファンドと言っても色々あってどれを買ったらいいか分からないという方もいらっしゃると思います。
- この記事ではそんなインデックス投資についてなぜ最適解と言えるのか?
- インデックスファンドにはどんな商品があるのか?
投資をするうえで極力失敗を回避する方法ごご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
- インデックス投資の仕組み
- 投資初心者が陥りやすい失敗
- 絶対に抑えておくべき優良インデックスファンド
投資の基本 インデックスの投資信託で資産形成

冒頭でインデックスファンドが最適解であると説明しましたが、そもそもファンドとはどういった商品なのでしょうか?
投資初心者の方は”投資”と聞くと直ぐに”個別株”をイメージする方が多いですが、個別株投資というのはかなり難易度が高く、実は中級者~上級者向けの投資手法なんです。
なぜなら個別株には信用リスク(会社の倒産)が常に付きまといます。

業績悪化で会社が破綻してしまった場合、その企業の株は紙切れ同然になってしまいます。
しかも一社だけに投資をしていればそれこそ大きな損失を被ってしまうハイリスクな投資方法なんです。
投資初心者の方はまだ銘柄選定や企業分析などに慣れていないと思いますから、最初からそんなハイリスク・ハイリターンな個別株投資ではなくもう少しリスクを抑え分散の効いた投資手法をお勧めします。
それが投資信託(ファンド)です。
投資信託(ファンド)とは
投資信託とはいくつもの株式や債券などの投資対象を運用する「投資ファンド」に出資することで少ない資金で分散の効いた投資が出来るという仕組みです。

また投資信託は株と違い1株いくらという買い方ではなく1口という買い方になります。
株数購入になると株価によって取得価格が変わってきてしまいますが、投資信託は金額指定で○○円で何口購入という事が出来るので、最低購入金額100円から自分の余剰資金の中で気兼ねなく始めれるのが特徴です。
更に個別株や債権に幾つも分散投資するには多額の資金が必要ですが、ファンドさえ買ってしまえばそれらを全て買ったのと同じ事になるので、少額分散投資になるというわけです。

またファンドには大きく分けて2種類あります。
「アクティブファンド」と「インデックスファンド」です。
アクティブファンドとはファンドの運用会社が雇っているファンドマネージャーが様々な情報を集めて運用に最適な銘柄を厳選したファンドの事です。
投資のプロが選定を行っているのでとても手間暇が掛かっている分、手数料(信託報酬)が高い傾向にあります。
一方、インデックスファンドとは「日経平均」や「S&P500」等の指数に連動する成績を目指すファンドです。
この指数に連動するように運営するため基本はこの指数の構成銘柄を機械的に全部買いするイメージです。

インデックスファンドは良い成績の物も悪い成績の物も関係なく淡々と全部買いするので、手間暇が掛からず手数料は格安です。
こう聞くと、成績の悪い物まで買ってしまうならアクティブファンドの方がいいように思えます。
ではなぜ初心者にはインデックス投資がおすすめなのでしょうか?
投資初心者にインデックス投資がおすすめの4つの理由
投資初心者にインデックス投資がおすすめの理由に次が挙げられます。
- 手数料が安い
- アクティブファンドはインデックスファンドに長期的に勝てない
- 優良な指数は右肩上がりの歴史がある
- 長期積立に向いている
上記は投資初心者もそうですが、投資経験者がコア資産にインデックスファンドを組み込んでいる理由でもあるので、
投資の基礎として知っておいた方がいい知識になります。
①手数料が安い
先にもお伝えしましたが、インデックスファンドは指数に連動する成績を目指して機械的に運用されているので、手数料がとても安いです。
例えば
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の信託報酬は0.0968%でノーロード(買付手数料なし)です。
信託報酬とは投資信託を購入したらかかる管理手数料の事です。
投資信託には手数料がいくつかあり購入時手数料や信託財産留保額(売却時にかかる手数料)、運用管理費用(信託報酬)などがあります。
信託報酬は買付手数料などと違い持ち続ける限り発生するものなので特に注意して確認してください。
上記のファンドは年0.0968%の信託報酬なので例えば100万円運用していた場合は1年間で約968円になります。
ですが、世の中には3%や4%といった手数料のファンドも存在します。
高々3%と思って甘く見ているとかなりのコストを取られてしまう事になります。
例えば
買付手数料3%、信託報酬3%の投資信託を100万円で購入した場合購入時にいきなり6万円もの手数料をとられ、毎年3万円以上の手数料を取られ続けるのです。
なのでお金持ちは特に手数料に厳しく、投資経験者であればあるほど手数料の安い商品を購入します。
②アクティブファンドはインデックスファンドに長期的に勝てない
アクティブファンドがインデックスファンドに勝てない理由の一つにこの手数料の問題も関わってきます。
いくらインデックスファンドより数%成績が良くてもアクティブファンドの特性上、手数料が高くなってしまいます。人件費ですね。
例えば3%の信託報酬を取っているアクティブファンドではインデックスファンドより最低でも3%+αで運用成績を上げなければなりません。
投資の神様ウォーレンバフェットですら年20%の運用成績が出ればいい方ですから、これがいかに難しいかが分かります。
ゆえに短期的にアクティブファンドがインデックスファンドをアウトパフォームしていてもそれを維持し続けるのは難しく、
長期的にはインデックスには勝てていないアクティブファンドが大半というデータがあります。

③優良な指数は右肩上がりの歴史がある
それでも、市場が下落したらそれをもろに食らうのがインデックスファンドの最大のデメリットです。
たとえ手数料が安くても良い企業もあれば悪い企業も全部まとめて買うのがインデックスファンドですから、
いざ市場が暴落した際、その通りにインデックスファンドも暴落します。
暴落に対しては無防備という事です。
ならやっぱりインデックスファンドも危ないんじゃないかと思う人がいるかと思います。
しかし、長い歴史から見るとどんなに世界的な大暴落が起きても常に株価は回復し経済は右肩上がりに推移している事を教えてくれます。
これは世界で最も有名な株価指数の一つ「S&P500」の長期推移ですが世界恐慌や第二次世界大戦を経てもなお右肩上がりを推移しています。

これは人間が成長し経済や科学が発展し続けている証拠です。
この暴落の歴史があるという事はとても重要で、確かに長期的に保有していれば何度か暴落を経験するかもしれません。ただその長い歴史が株価は常に回復する事を証明してくれているのです。
しかしアクティブファンドにはこの歴史がありません。
歴史が無いという事は今後暴落を受けた場合にどうなるか全くわからないのでとても不安になると思います。
それよりはしっかりと暴落の経験のあるインデックスファンドを保有している方が精神的に安定し、「狼狽売り」などに走る事もなくなります。
もし暴落の直撃を抑えたいのであればポートフォリオに債券を混ぜるなど、アセットバランスで調整しましょう。
④長期投資に向いている
インデックスファンドは以上の事を踏まえると、長期の積立投資にとても向いています。
短期的な値動きに左右されずに経済の右肩上がりを信じ長期的に淡々と積立投資をする。
投資信託には積立設定もありますから設定をしてしまえば後は「ほったらかし」でも殆ど問題ありません。
しかしアクティブファンドではそうはいきません。
高い手数料を払っているのですからパフォーマンスが落ちていないかのチェックを欠かす事は資産を失いかねないからです。
そういった意味でもインデックスファンドの長期積立投資は投資家のコア資産として向いているという事です。
インデックス投資で有利なのは一括投資か?積立投資か?
インデックス投資においてよく話題になるのが、一括投資か積立投資かです。
どちらの方が資産効率が良いのでしょうか?
結論から言うと資産効率を上げるなら一括投資一択です。
なぜなら一括投資の方が機会損失が少ないからです。
もちろん高値掴みのリスクはありますが分散して購入していく方が明らかに最初の金額が少ない分、複利の力が半減してしまいます。
しかし、積立投資にはそれよりも大きな利点があります。
それは「精神的に安定する」というもの。
一括投資にすると価格が下がっても手の出しようが無くやきもきしてしまいます。
株価が上がらなければもしかしたら「狼狽売り」をして市場から撤退してしまう可能性もあります。
しかし積立投資なら少額から始められるので投資初心者の方であれば最初の方の下落はダメージが少ないですし、市場が低迷しても「買い時」を逃さずに安い値段で購入できます。
高い時に少なく、安い時に多く口数を買うこの方法は「ドルコスト平均法」と言って、購入金額を平準化することができ長期的に見ると元本割れしにくくなります。

投資初心者であればあるほど積立投資でコツコツ積み立てていく方法の方が精神的に安定し、投資の必勝法である「市場に居続ける」ことを可能にしてくれるのです。
投資初心者が失敗してしまう理由

以上のことを踏まえると投資初心者にとってまず「投資に慣れる」という事が最も重要です。
特に投資初心者は投資につてい「不信感」がありますから、投資の世界がどんなものかを経験しながら学んでいかないと投資に失敗してしまいます。
主に投資初心者が失敗してしまうことに以下の理由があります。
- 他人の意見で投資する
- 雰囲気で資する
- 一度に多くの資金を投資してしまう
- 価格の下落に「狼狽売り」をしてしまう
投資初心者は今まで貯金のみでしたので、価格変動商品である株式に耐性がありません。
なので、自分で調べたり投資経験を積む前に他人の意見や雰囲気で投資銘柄を決めて多額の資金を突っ込んでしまうと、価格が下落してしまった場合に動揺して「狼狽売り」に走ってしまいます。
すると「株は怖い」という先入観にとらわれてしまい、市場から撤退することになってしまいます。
株に成功するために必要なことはただ一つ「市場に居続けること」だけです。
そのためにも大負けしない投資をコアに戦略を立てることが投資初心者には重要になってくるのです。
そのためにもインデックスファンドの積立投資は最適解なのです。
優良な指数の投資信託とは
そうは言ってもどの指数が優良な指数なのか、というのを投資初心者の方は分からないと思います。
そこで有名な指数で、それに連動したインデックスファンドをご紹介します。
バフェットも認めた「S&P500」
アメリカに上場している企業の中で優良企業トップ500社を集めた有名な株価指数「S&P500」
スタンダード・プアーズ社が格付けをしておりかなりの厳しい基準で選定されています。
そのためS&P500社に入っている企業は大手優良企業が多く、かの有名な投資の神様ウォーレンバフェットは自分が死んだら妻に資産の90%を「S&P500」インデックスに投資するように伝えたと言われています。
その「S&P500」の指数に連動するインデックスファンドは数多く存在していますが、一番有名で手数料の格安な投資信託が以下になります。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)/(三菱UFJ国際投信)
信託報酬は0.0968%と格安で、これを購入するだけでアップルやマイクロソフト、ジョンソン&ジョンソン、コカ・コーラなどアメリカのトップ企業500社に投資する事が可能です。
全米の企業をすべて買う「全米株式インデックス」
S&P500はとても優秀な指数ですが、500社に絞ってしまっているというのも事実です。
もっと広く網羅的に投資したいというのであれば、全米のすべての企業に分散投資できる指数をご紹介します。
「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」とは全米4000社すべての企業の株価に連動するインデックスです。
この指数に連動するファンドを購入すればアメリカの大企業から中小企業に至るまで4000社すべてに投資する事が出来るのです。
この指数に連動する投資信託が以下になります。
委託会社は楽天ですが、大元はバンガード社のトータルストックマーケットETFです。
バンガード社はアメリカの3大ファンド運用会社の一つで運用資産は約670兆円とも言われています。
低コストなファンドに定評があり、この投資信託も0.162%と低コストで運用できます。
日本を代表する株価指数「日経225」
日本の株価市場にも株価指数があります。その代表的なものが「TOPIX」と「日経平均」です。
特に日経平均は日本経済新聞社が選んだ日本企業株価トップ225社を選定してる日本版「S&P500」のようなもので「日経225」とも呼ばれています。
トヨタやユニクロ、KDDIなど身近な日本企業に投資できるので国内企業にも分散投資したい人にお勧めです。
また積立投資は右肩上がりの相場よりも上下の動きがあるレンジ相場にこそ強みを持つので積立投資とも相性がいいです。
日経225に連動したインデックスファンドで人気なのが以下になります。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド/ニッセイアセットマネジメント株式会社
信託報酬0.154%と格安で購入・換金手数料なしなのはとても魅力的です。
バブル崩壊後「失われた30年」と言われていますが、最近はファーストリテイリングやソフトバンクの好業績で株価を順調に伸ばしてきています。
日本も海外も全世界に丸ごと投資する「全世界株式インデックス」
日本やアメリカと別々に投資するのもいいですが他の国にも投資したいという方や、新興国も含めた全世界の経済成長に乗っかりたいという方にお勧めなのが
「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動したインデックスファンドです。
全世界に投資することができれば成熟企業やイノベーションが起こりやすい企業が多いアメリカに加えて経済の急成長が望める中国やインド、アフリカなどの利益も漏らさず得ることができるのです。
世界は着々と経済成長しておりIMFは2021年の全世界経済成長率を6.0%としました。
アメリカに絞ったりS&P500に絞ったりするよりは成長率は落ちますが、それ以上にどの国が経済危機に陥ってもそれをカバーできるという安心感があるのが最大のメリットです。
このMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動したインデックスファンドは以下になります。
信託報酬0.132%で全世界投資が可能。
新興国は含みたくないという方は先進国インデックスファンドもあります。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス/三菱UFJ国際投信
信託報酬0.1023%でアメリカやEUの先進国株式指数MSCIコクサイ・インデックスに連動した成果を得ることができます。
※今回ご紹介した投資商品は利益を保証するものではありません。投資には必ず元本割れのリスクがあります。投資は必ず自己責任でお願いします。
まとめ
いかがだったでしょうか、投資初心者が少額で分散投資をするならばインデックス投資がとてもおすすめだという事がわかっていただけたでしょうか。
それではこの記事のまとめです
- 個別株ではなく投資信託の方が分散投資が可能
- アクティブファンドよりインデックスファンドの方が手数料が安い
- 優良なインデックスは暴落から何度も回復した経験がある
- ドルコスト平均法を使った積立投資で取得金額を平準化する
- 投資経験を積み価格の下落に慣れる
投資初心者が一番しなければならないことは「投資に慣れること」です。
今まで扱ってきたことのない価格変動商品というものは思いもよらない値段の乱高下があります。
例え優秀なインデックスであっても株式であれば暴落時に40%~50%は下がります。
「自分の資産が半分以下になる」そんな経験をするかもしれません。
しかしその経験を得ることが今後の投資人生において重要な価値なのです。
だからこそ暴落の歴史を経験してきた優秀なインデックスは強い味方となってくれるはずです。

皆さんの充実したマネーライフを応援しています☆
Written by NAOMARU
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