【初心者向け】投資信託とETFの違いとは?

投資情報

みなさんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです。

今回は投資信託とETFの違いについて取り上げたいと思います。

投資信託とは株や債券を詰め合わせしたいわばパック商品です。

色々な証券が広く分散されているので、投資信託を一つ買っておけば少額でも分散投資が可能というとても優れた商品ですね。

引用:投資信託協会

それに対してETFとは(Exchange Traded Funds)の略で日本語では「上場投資信託」と訳されます。

つまり両方とも投資信託であるのは変わりません。

では何が違うのでしょうか?

投資信託とETFの大きな違いは

  • 投資信託=上場していない
  • ETF=上場している

    という点です。

    会社で言えば東証一部に上場している会社と、上場していない非上場の会社のようなものです。

    つまりETFになるにはそれなりのハードルがあり、それをクリアしているためETFはそれなりの信頼性があります。

    投資信託に関しては非上場ですので有象無象の商品も沢山あり注意が必要です。

    そのほかにもETFと投資信託ではいろいろな違いがあります。

    ETF投資信託
    上場・非上場上場非上場
    取引可能な時間取引所の取引時間中申込期間の9:00~15:00
    取引価格リアルタイムな市場価格1日1回算出される基準価額
    購入方法株数で買う購入額を先に決めて買う
    取扱い単位1株/円1口/円
    取扱い数約250銘柄約6000銘柄
    手数料(信託報酬)安い高い
    分配金再投資手動自動

    このように同じ投資信託でも違いが沢山ありどちらがいいのか悩んでしまう投資初心者は多いです。

    この記事ではその違いを解説していきますので、自分の資産運用はどちらに向いているかの参考にしていただければと思います。

    この記事でわかる事
    • 投資信託とETFの違い
    • ETFと投資信託で投資手法が変わる
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    投資信託とETFの違いとは?

    上場と非上場だと何が違うの?

    ETFな投資信託でも「上場投資信託」です。

    上場とは東京証券所で一般に公開買い付けを行える銘柄の事です。

    つまり市場が開いている時間であれば誰でも、いつでも買えます。

    この「流動性の違い」がまず大きな違いです。

    流動性の高いETFと低い投資信託

    上場すると投資信託でも株のような取扱いになります。

    そのため1銘柄の価格が市場でリアルタイムに変わりますし、買いたい時にすぐ成行でその価格で買う事が出来ます。

    ※東京証券取引所で言えば9:00~15:00の間(2024年以降15:30に延長予定)

    投資信託は非上場ですので、取り扱うのが各販売会社になります。

    そのため購入価格は注文日の終わりの基準価額で計算され、約定に2日ほど時間がかかります。

    つまり投資信託は”すぐに買って、すぐに売る”という事が出来ません。

    流動性が低い商品のため、「今日お金が必要だから売却しなければ」となっても入金されるまでに時間がかかってしまうのです。

    投資信託は海外の投資信託であっても取引時間はその取り扱っている販売会社の取引時間になります。

    ただしETFの場合、上場している市場の取引時間で行うためNYSE:ニューヨーク証券取引所に上場しているETFの売買時間は日本時間(23:30~翌6:00/夏時間22:30~翌5:00)となります。

    指値/成行が使えるETF、金額指定で買える投資信託

    ETFは株と同じ扱いになると言いましたが、購入方法でもそれがわかります。

    ETFの購入方法は1株単位での購入になり購入価格はその日の市場の動きに連動します。

    そのため安値で買いたい時や高値で売りたいなど市場の動向を見て指値を入れる事も可能です。

    逆に、一株の値段が市場価格で日々変化しているため購入価格を安定させる事が難しいです。

    常に端数が存在します。

    1万円で毎月1株買っていたのに、今月は10,900円だったから買えなかったという事はよくあります。

    一方で投資信託の買い方は金額指定を行いその金額でどのくらいの口数を買えるかという計算になります。

    そのため、毎月1000円や1万円といった区切りのいい金額で積み立てる事が可能です。

    よく10,000円以上の基準価額の投資信託は1万円以上ないと購入できないと勘違いしている方もいますが、これは購入できます。

    投資信託の計算方法は下記のようになります

    引用:三井住友DS

    例えば11,000円の投資信託を1万円で購入する場合、11,000円÷1万口=1口あたり1.1円となるため、1万円÷1.1円で9,090口購入できる計算になります。

    ※もっと詳しく知りたい方はこちら

    投資信託の値段っていくらなの? | 三井住友DS投信直販ネット
    投資信託の値段っていくらなの?三井住友DS投信直販ネットは、SMBCグループの資産運用会社である三井住友DSアセットマネジメントが運営する 投資信託の直接販売(直販)サービスです。

    つまり毎月一定の金額を積み立てたいという方は投資信託の方が向いています。

    手数料の違いは実はたいしたことない?

    良くETFと投資信託ではETFの方が信託報酬が安いと言います。

    確かにその通りです。

    信託報酬とは?

    投資信託を保有している際にかかってくる手数料です。

    保有している期間ずっとかかっているので信託報酬が高い商品を買ってしまうと長期間保有する際大きな金額となってしまいます。

    投資信託は

    ①販売を行う会社(証券会社、銀行)

    ②投資信託の組成・運用を担う委託会社(運用会社)

    ③投資家から預かった資金を保管・管理する受託会社(信託銀行)

    に手数料を支払っています。

    しかし市場に上場しているETFは①販売会社への手数料が必要ないためその分手数料が安くなっています。

    しかし、そればかりを気にしていると自分に適した投資判断が出来なくなります。

    例えば人気のS&P500インデックスの投資信託とETFでの比較をしてみると

    【投資信託】eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 運用会社:三菱UFJ国際投信

    買付手数料なし(ノーロード)+信託報酬0.0968%+売却手数料なし=0.0968%

    【ETF】VOO バンガードS&P500ETF 運用会社:バンガード

    売買手数料(約定代金の)0.495%経費率(信託報酬)0.03%=0.525%

    ※どちらも楽天証券の場合

    確かに信託報酬だけを見ると投資信託の方が割高ですが、売買手数料などはかかっていません。

    逆にETFの場合、売買手数料は各証券会社に委ねられています、そのため経費率が安くても売買手数料が掛かってしまうという事が起こります。

    売買手数料は一時的なものだから気にしない人もいますが、問題はETFが積立設定できないという事です。

    投資信託の場合積立設定が出来るようになっており、毎月積み立てていても買付手数料はかかりません。

    しかし、ETFは証券会社によって積立設定が出来ないところがまだ多いです。

    楽天証券SBI証券は積立設定が可能。

    そのため毎月の購入時の度に売買手数料が発生してしまいます。

    また積立設定が出来る証券会社であっても買付手数料対象のETFでなければその都度売買手数料が発生します。

    引用:楽天証券

    結局、信託報酬はETFの方が安いけど最終的にはあまり変わらなかったという事も起こるので同じインデックスの投資信託であれば過度に手数料を気にする必要はありません。

    むしろ自分の投資手法にマッチするほうを選ぶことを優先させましょう。

    毎月分配型の投資信託は要注意!

    投資信託とETFでは上場している事で大きな違いがあります。

    それは分配金です。

    分配金とは企業の配当金と同じく毎月もしくは決められた月に投資家に払い出される利益の事です。

    上場しているETFにはこの分配金に関して一定の決まりがあり、商品の利益から分配されるよう決められています。

    しかし、非上場の投資信託にはその決まりがなく、投資元本を取り崩しながら毎月分配するいわゆる「タコ足配当」と言われる商品が横行しています。

    とくに「毎月分配型」とうたっている商品のほとんどがタコ足配当だと言われています。

    利益の中から出す分配金は普通分配金であるのに対し、このたこ足配当は「特別分配金」と呼ばれます。

    引用:日本証券業協会

    特別分配金はいわば資産の取り崩しであって、利益ではありません。

    そのため毎月分配されてお小遣いのように振り込まれるので喜んでいたら、いつの間にか元本が半分以下になっていたなんてことはよくありました。

    特に銀行などから老後の収入原と勧められてよくわからずに入ったら、資産が目減りしていて「投資は怖い」と思ってしまう方々はこのケースが多いです。

    非上場の投資信託は前述した通り約6000銘柄以上あり有象無象が集まっています。

    その中には手数料が3%を超えるバカ高い「アクティブファンド」や、資産が増えるどころか減っていく「毎月分配型」がほとんどです。

    投資信託を始めるならまずは「信託報酬1%未満の優良インデックスファンド」から試してみる事です。

    優良インデックス投資信託の紹介はこちらもご参考ください☟

    また、分配金を欲しい場合は上場規定に沿ってできたETFをお勧めします。

    ETFであれば利益からの分配が規定により決まっていますので、特別分配金という制度はありません。

    ただし、注意してほしい点が一つあります。

    分配金を再投資したい場合、投資信託は分配金再投資を自動で行ってくれますが、ETFでは分配金を自動で再投資してくれません。

    分配金を再投資する際は自分で行う必要があります。

    少し面倒くさいですね。

    投資信託とETFのどちらがおすすめ?

    前述した通り、投資信託とETFはどちらも一長一短がありますからどちらがおすすめであるという事は言えません。

    特に個人の投資方針や投資マインドによるからです。

    なので、ここでご紹介するのはETFと投資信託の特徴を考えての一例である事をご了承ください。

    毎月積み立ては投資信託

    少額から積み立てたい、毎月コツコツ一定額を貯金の様に積み立てたいという方は金額指定のできる投資信託をお勧めします。

    信託報酬はETFよりも割高にはなってしまいますが、前述した通りETFの自動買付には売買手数料が掛かる可能性がありますし、市場価格によって端数が発生してしまいます。

    それに比べて投資信託であれば一定の金額を毎月自動で積み立ててくれますし、分配金も自動で再投資されます。

    投資に時間を使いたくない、一回設定してしまえばあとはほったらかしにしたいという方にお勧めです。

    一括投資や高配当投資はETF

    前述した売買手数料のことを考えてもコツコツ積み立てるのにETFは向いていません。

    それよりも大きな金額を一括で投資したいという方にはETFがおすすめです。

    売買手数料は購入時、売却時にしかかかりません。

    逆に一括で多くの株数を増やしたい方は経費率(信託報酬)が安い方がいいですね。

    そのため多くの額を一括投資したい方や、日々の分配金が欲しいという方にはETFをお勧めします。

    高配当ETFも人気であり、高配当ETF御三家VYM、HDV、SPYDは優秀なパフォーマンスを発揮していますね。

    経費率も安く、特別分配金などを行わないため安心して投資が可能です。

    高配当株投資は株価が安い時を狙って買う事が配当利回りを上げる手段でもあるので流動性の高いETFとの相性も良いと考えます。

    まとめ

    いかがだったでしょうか。

    投資信託とETFでは、上場・非上場というだけではなく多くの特徴の違いがあります。

    その特徴を知っているとより柔軟な投資手法が可能になりますね。

    それでは今回のまとめです。

    • 投資信託は非上場・ETFは上場した投資信託
    • ETFは株として扱う
    • ETFは流動性が高く、投資信託は流動性が低い
    • 信託報酬は投資信託の方が高いが、総合的は手数料はあまり変わらない
    • 分配金を求めるならETF。「特別分配金」をだす投資信託は要注意。
    • 積立投資なら投資信託。一括投資・分配金狙いならETF

    ※この記事では特定の銘柄をご紹介していますが、投資には必ず元本割れのリスクがあります。あくまで自己責任でお願いします。

    わたしも投資信託とETFを両方所有しています。

    両方所有するとその商品のいいところ、悪いところが見えてきます。

    もし悩んでいるのであれば少額でもいいので両方保有してみるというのもいいですね。

    経験こそが「投資力」を鍛える力になります。

    この記事を参考にして是非みなさんの投資力をアップしていってください。

    みなさんの充実したマネーライフを応援しています🐽

    MONEY GROW UP!

    Written by NAOMARU

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