【ブックレビュー】トコトンやさしい 決算書の読み方/中野裕哲・渋田貴正

ブックレビュー

皆さんこんにちは小市民投資家のNAOMARUです!

今回は銘柄選びに必要不可欠な決算書の読み方を丁寧に解説してくれる本をご紹介します。

皆さんは投資を始めて銘柄を選ぶときどんなことに注目して銘柄選びをしていますか?

「ついつい配当利回りの高いものを選んでしまう」「おすすめされた物を鵜呑みにして買ってしまう」など「そもそもどうやって選ぶのか分からない」という方もいると思います。

決算書が読めず投資をしてしまうと…

いくら高配当だからと言って企業業績があまりよくない投資先を選んでしまっては配当金はもらえるけども株価がどんどん下がってしまったり。

最悪倒産して株が紙くずになってしまう恐れがあります。

安定した企業に長期投資をして安心してインカムゲインを得たいなら決算書を読む事は必須事項と言えます。

とはいえ…

「決算書なんか難しくて読めない!」

という方がほとんどでしょう。私も投資を始めた頃は数字の羅列や難しい名前の項目に諦めていました。

そこで今回の本をご紹介します。

この本は決算書の読み方をわかりやすく解説し、更に特徴として企業の安定性、収益性、成長性の見方までを解説してくれます。

そんなこと言ったって難しいんでしょ?と思う方もいらっしゃると思うので。今回NAOMARUが更にかみ砕いてご説明します。

また、本書に載っている企業の安全性や収益性、成長性を測る計算式を記載しますので、自分が狙っている企業が安定した収益のある企業なのかを当てはめてみるなんて使い方もできますよ☆

この記事でわかる事
  • 損益計算書で企業の収益性を見る
  • 貸借対照表で倒産しにくい会社を見つける
  • キャッシュフロー計算書で会社のお金の流れを見る
  • 決算書の分析で重要な3つのポイント

決算書とは

決算書とは上場企業が投資家や金融機関など企業に関わる相手に向けて開示が義務付けられている企業の成績表のようなものです。正式には「有価証券報告書」という名前で公開されています。

この有価証券報告書は主に「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」があり「財務三表」とも言われています。

この三表を使って投資家や金融機関はその会社が健全に経営をしているかを判断します。

つまり財務三表が読めないと、企業の経営状態が分からないまま投資判断を誤ってしまう可能性があるので、しっかりとものにしたいです。

逆に物にしてしまえば、経営状況が悪くて高配当になってしまっている罠銘柄を見極めることが出来るので高配当株投資で失敗しずらくなるわけです。

損益計算書とは

損益計算書とは年間どれだけお金を稼いだかという成績表のようなものです。

物が売れた時の売上高に対してどれだけの経費や人件費がかかったなど、色んな経費を引いてくと次のように5つの利益に分けることが出来ます。

売上高ー売上原価(仕入れた原材料など)=売上総利益

売上総利益ー販売及び一般管理費(本業にかかった経費など)=営業利益

営業利益ー営業外費用・収益(配当金や利息など本業以外の利益や損失)=経常利益

経常利益ー特別損失・利益(一時的な要因による損益)=税引前当期純利益

税引前当期純利益ー法人税など=当期純利益

細かい項目が並んでますが、とりあえず赤枠を一括りとしてとらえておけば大丈夫です。

このようにどのような経費がかかり、どのくらい利益を出しているのかが損益計算表では見ることが出来ます。

基本的には利益が黒字の方が望ましいです。その中でも最も重要なのが本業での収益である営業利益です。

ここが黒字になっていないと本業で利益を出せていないことになってしまうので、抜本的な経営の見直しが必要です。

利益率で他社と比較する

また各利益は売上高で割る事で、それぞれの利益率を出すことが出来ます。これを売上高利益率と言います。

例として上記の決算表を当てはめてみましょう。

売上総利益÷売上高=売上総利益率(24,321÷38,068=63%)

営業利益÷売上高=営業利益率(1,908÷38,068=5%)

経常利益÷売上高=経常利益率(2,181÷38,068=6%)

税引前当期純利益÷売上高=税引前当期純利益率(1,952÷38,068=5%)

当期純利益÷売上高=当期純利益率(1,307÷38,068=3%)

⇒売上総利益率は悪くないものの販管費が掛かり過ぎてあまり儲けていないようですね。

このような比率分析をすると規模の違う別の企業とも比較することが出来ます。

  • A社…営業利益1500万÷売上高3500万=営業利益率42%
  • B社…営業利益2億円÷売上高15億円=営業利益率13%

いくら売上高が大きくても仕入れ原価や宣伝などの販管費で利益率が低い場合もあるので見た目の数字に惑わされないようにしましょう。

貸借対照表とは

次に貸借対照表を見ていきます。

貸借対照表とは会社の資産や借金がどれくらいあるかを一覧にした表です。

これを見る事で会社がどのようにお金を集めそのお金をどのように使っているかが分かるようになります。

それでは見てみましょう。貸借対照表は「資産の部」「負債の部」「純資産の部」の三つに分かれています。

資産の部

資産には「流動資産」と「固定資産」があり、主に1年以内に現金化できるものが流動資産。土地や建物、設備、また子会社の有価証券など会社が長期的に保有するものを固定資産と区別します。


負債の部」「純資産の部

「負債の部」も同様に「流動負債」と「固定負債」があり期間も同じく1年以内に支払義務があるものを流動負債。支払義務が1年を越えるものを固定負債と区別します。


「純資産の部」は返済しなくてもよいお金のことです。

主にその期に売り上げた利益から経費や税金などもろもろを引いた損益計算書の「当期純利益」に当たるものや、株主から投資で受けたお金がこれに当たります。

この資金の使い道はビジネスを発展させるための先行投資や経営難の時のための内部留保として使わずに残しておくこともあります。

このように貸借対照表を見る時は以下のような見方が出来ます。

「資産の部」で資金をどのようにに運用しているか。「負債の部」と「純資産の部」でその資金をどのように調達してきたかが分かります。

「資産の部」⇒資金の使い道

「負債の部」⇒他人資本で調達(借入金など返さないといけないお金)

「純資産の部」⇒自己資本で調達(返さなくてよいお金)

また貸借対照表を見る事によってその企業の特徴もわかります。

「製造業」⇒生産工場や倉庫など固定資産が多くなりがち

「卸売業」⇒固定資産は少ないが、商品や製品など流動資産が増えがち

また「負債の部」の固定負債の額が減っていて、「資産の部」の有形固定資産の額が減っている場合。資金繰りの困り工場や店舗などを売却している可能性もあります。

貸借対照表で倒産のリスクを見抜く

ちなみに倒産する会社とはどういう状態でしょうか?それは「お金が底をつく」ことを言います。

会社は売り上げを主に後払いにすることが多く。入金が入る前に会社のお金が底をつき倒産してしまうことがあります。そのために会社の借金がどれくらいあるのか、それに対するお金をちゃんと残しているかを貸借対照表で見ることが出来ます。

会社が持っているお金の中でどのくらいが自分のお金なのかを表す数値が「自己資本比率」です。

この自己資本比率が0に近ければ近いほど保有資産が自分の会社だけのものであるため「倒産しにくい」という事です。その計算式は下記のとおりです。

純資産の部の合計÷資産の部の合計=自己資本比率

この自己資本比率が最低でも30%は超えているのが一つの目安とされています。

では上記の表に当てはめて計算してみましょう。

80,355÷120,068=67%

つまり資産の中で67%が自社の資本ということで「倒産しにくい会社」と見ることが出来ます。

企業の貯えを見る

前述しましたが「倒産しにくい会社」はお金が底をつかないように万が一の為に「内部留保」(会社内に使わないお金を貯める事)しています。

例え一時的に業績悪化で赤字になっても、この内部留保が貯えてあれば安心ですよね。

貸借対照表ではこの内部留保も確認することが出来ます。

純資産の部で負債や税金などを引いて会社に残っている資産は下記の科目で確認できます。

株主が出資した金額の合計である「資本剰余金

会社が出来てから決算までの利益である「利益剰余金」です。

利益剰余金は株主への配当金か、もしくは会社の成長への投資に使われますが、これを内部留保として会社に貯めておく場合「繰越利益剰余金」に計上されます。

このようにもしもの時のために内部留保することは安定した経営をするにあたってとても重要と言えるで、企業が倒産しにくいかの判断材料としても使えます。

ただし理解しておきたいのは繰越利益剰余金がすべて現金とは限りません固定資産としてすぐに現金化できない場合もあるので注意しましょう。

キャッシュフロー計算書でお金の流れを把握する

キャッシュフロー計算書とは期首から期末にかけて現金がどのように動いたかを見る事が出来ます。

色々と書いてありますが、お金の流れを把握するために3色で囲った3つのキャッシュフローの残高を確認できれば大丈夫です。

  1. 営業活動によるキャッシュフロー【赤枠】
  2. 投資活動によるキャッシュフロー【緑枠】
  3. 財務活動によるキャッシュフロー【青枠】

営業活動によるキャッシュフローは本業で最終的にいくら稼げたかを表します。

プラスであればあるほどいいです。

営業活動によるキャッシュフローがプラス=本業で稼いでいる😄

営業活動によるキャッシュフローがマイナス=本業で稼げていない😨

投資活動によるキャッシュフローは成長に向けてどれだけ投資活動にお金を使っているかを表します。

マイナスであると資金を投入しているという事で成長性が見込めます。逆にプラスだと資産を売却している可能性があります。

投資活動によるキャッシュフローがプラス=資産を切り売りして現金をやりくり😱

投資活動によるキャッシュフローがマイナス=成長のために現金を投資している😁

財務活動にキャッシュフローはお金をどうやって調達しているかを表します。

プラスであると設備投資などで借り入れをしてる。マイナスであると借入金を返済していることになります。借り入れは企業発展のためには必要なことなのでプラスでもマイナスでも問題ありません。むしろ何のために借り入れをするのかが重要になってきます。

財務活動によるキャッシュフローがプラス=借り入れを行っている😁

財務活動によるキャッシュフローがマイナス=借り入れを返済している😄

以上がそれぞれのキャッシュフローの特性です。

そして一番下にある「期首残高」と「期末残高」で期首にあったお金が期末までにどのくらい増えたのか、あるいは減ったのかを確認できます。

それでは理想的なキャッシュフローのパターンとはどういうパターンなのか次に解説します。

理想的な経営状況のキャッシュフローパターン

理想的な企業とはまさに「本業で稼ぎ、投資をして企業拡大を行い、借り入れを確実に返済している」会社です。それを踏まえて本書では3パターンの経営分析を行っています。

パターン①【+/-/-】
  • 営業活動…プラス
  • 投資活動…マイナス
  • 財務活動…マイナス

理想的な企業のパターンです。本業での営業活動がプラスであり、企業拡大のために投資をして、借り入れも返しています。これで期首残高より期末残高が多ければ言うことなしですね😄

パターン②【-/-or+/+】
  • 営業活動…マイナス
  • 投資活動…マイナスorプラス
  • 財務活動…プラス

本業がうまくいっておらずそのマイナスを固定資産の売却か借り入れによって補っています。投資活動がマイナスの場合、借り入れをしてさらに投資に回す「起死回生」の経営を行っている可能性もあります。

パターン③【+/-/+】
  • 営業活動…プラス
  • 投資活動…マイナス
  • 財務活動…プラス

本業の稼ぎだけでは投資に回すお金がなく借り入れをしている状態。会社発足当初やベンチャー企業などに多い攻めの姿勢です。

このようにキャッシュフロー計算書のパターンを見ればその会社がどのような状態なのが分かりやすく判断できます。また健全なキャッシュフローの会社は現金に余裕があるため配当金の減配などを起こすリスクが低いと考えられます。

本書では3パターンでしたが、下記の書籍では6パターンものキャッシュフローパターンを掲載しているので、もっと深堀してみたいという方はこちらもご覧ください。

決算書の分析は3つポイントで見る

さて、ここまで決算書(財務3表)の見方をご説明してきましたが、ここから本書の特徴である。

決算書を分析して会社の健康状態を測る企業分析の仕方をご紹介します。

決算書から企業分析をする際に重要なポイントが3つあります。

  • 収益性
  • 安全性
  • 成長性

収益性がなければ企業は利益を上げれませんし、安全性がなければ倒産のリスクがあります。成長性がなければビジネスの世界では生き残っていけません。

この3つのポイントをどのように決算書から導き出すのかひとつづつ見ていきましょう。

決算書から収益性を導きだす

まずは会社の攻撃力である収益性です。

決算書から収益性を導き出す最も基本的な分析は損益計算書でもお伝えした「売上高利益率」です。

売上高利益率の求め方

営業利益÷売上高=営業利益率

営業利益率が低いのであれば⇒販管費などが掛かり過ぎているなどの問題部分をあぶりだすことが出来ます。

またこのような比率分析をする際に資産を利用してどれだけ利益を上げたかということが分かる比率に「ROA」があります。

ROAは総資産利益率と言ってどれぐらい少ない資産でより多く利益を生み出しているかが分かり、他社との比較に使えます。

ROAの求め方

(営業利益+受取利息・配当金)÷総資産=ROA

A社 利益500万円 ROA高 > B社 利益500万円 ROA低

同じ利益額500万円でもROA高い会社とROAが低い会社では高い会社の方が少ない資産でうまく利益を出しているという事が分かり経営の手腕が分かります。

またROAをさらに分解することでなぜROAが高いのか、もしくはROAが低い要因が分かるようになります。

ROA⇒総資産回転率/営業利益率

この二つに分解できます。

営業利益率の求め方は前述の通りです。

総資産回転率とは売上に対して資産をどのくらい活用したかというものです。

総資産回転率の求め方

売上高÷総資産=総資産回転率

このような分解をすることによってROAが高い(低い)要因が貸借対照表側(総資産回転率)にあるのか、損益計算書側(売上高利益率)にあるのかを把握できるのです。

次に例を上げます

総資産回転率
(売上高÷総資産)
売上高利益率
(営業利益+受取利息・配当金)
ROA
(営業利益÷総資産)
A社(飲食業)2.34.75%10.9%
B社(卸売業)3.34.72%15.6%

表のようにROAだけ見てもなぜB社の方が高いのか分かりません。そこで総資産回転率と売上高利益率に分解してみると、B社の方が総資産回転率が高いことが分かります。

B社の方が固定資産流動資産をうまく活用して利益を上げていることが分かります。

決算書で安全性を導き出す

次に企業の「安全性」を測ります。

企業分析や投資で最重要なのがこの安全性ですね。本書でも重点的に解説しています。

  • 流動性比率
  • 固定比率
  • 手元流動性比率
  • 売上債権回転期間
  • 棚卸資産回転期間
  • 債務償還年数
  • インタレスト・ガバレッジ・レシオ
  • どれも会社の防御力がどれだけ高いか確認するための計算式です。
  • それではひとつずつ見ていきましょう。

流動比率

安全性を測るのに短気と長期の目線に立つことが必要ですが。短気的に見るのに活用するのが流動比率です。これは1年以内に返済すべきお金を流動資産で補えているかを測れます。

流動比率の求め方

流動資産÷流動負債=流動比率

流動比率200%以上が短期的な安全性の目安です。

固定比率

流動比率とは逆に長期的な目線に立って安全性を確認するには固定比率を使います。

固定比率の求め方

固定資産÷自己資本=固定比率

固定資産は自己資本で工面したいですが、それでも足りない場合は長期の借り入れで調達します。その場合、固定長期適合率でもとめます。

固定長期適合率

固定資産÷(自己資本+固定負債)=固定長期適合率

「固定比率」が100%以内が安全性の目安ですが、これを達成できなかった場合は「固定長期適合率」で100%以内が最低条件と言えます。

手元流動性比率

手元流動性比率とは月の売上の何か月分の現金を保有しているかを表します。

手元流動性比率の求め方

現金預金÷(年間売上高÷12)=手元流動性比率

手元流動性比率の目安は大体2ヶ月分を確保していれば安全と言えます。

これが低い原因として…

  • お金を投資に回している
  • 売上代金をうまく回収できていない
  • 売り上げより支出が上回っている

などがあげられます。

回転期間分析

手元流動性比率で投資にお金を回していない場合は売上代金をうまく回収できていない可能性があります。そこで売上債権をどのくらいの期間で回収できているのか(売上債権回転期間)、また在庫はどのくらい回転しているのか(棚卸資産回転期間)を測ることで企業の状態が見えてきます。

売上債権回転期間の求め方

(売掛金+買取手形/売上債権の合計)÷(年間売上高÷12)=売上債権回転期間

棚卸資産回転期間の求め方

棚卸資産の合計÷(年間売上高÷12)=棚卸資産回転期間

掛け取引は最低でも1ヶ月程度かかるので、売上債権回転期間や棚卸資産回転期間は1~2程度が望ましいといえます。

債務償還年数とインタレスト・カバレッジ・レシオ

企業は成長のために借り入れを行います。それは必要なことですが、その借り入れをどのくらいで完済する能力があるのかを債務償還年数で測ることが出来ます。

また、借り入れには利息が付きます。この利息をしっかり払えるかという能力をインタレスト・カバレッジ・レシオで測る事が出来ます。

債務償還年数の求め方

貸借対照表上の借入金÷営業活動によるキャッシュフロー=債務償還年数

債務償還年数が低ければ低いほど安全性が高いといえます。会社の借金は長くて10年程度なのでこれを上回ると要注意です。

インタレスト・カバレッジ・レシオの求め方

(営業利益と受取利息・配当金の合計)÷支払利息

具体的にインタレストカバレッジレシオが1.0を下回ってしまうと安全性に問題があります。

成長性は比較が基本

企業の成長性を測るには比較が基本です。

前年度と比較してどのように増収したのか、又は減収したのか。本書では4つのパターンを紹介しています。

パターン①
増収増益
売上高も利益も伸びている
パターン②
増収減益
売上高は伸びたけど、利益は減っている
パターン③
減収増益
売上高は減ったけど、利益は伸びている
パターン④
減収減益
売上高も利益も減っている

上記のパターンを目的の会社に当てはめてどのパターンなのかを見極め、そこから問題点を絞っていきましょう。

また、今まで見てきた決算書は期末の一時期のみでしたが前年や、比較する期間を長くすることで成長の大きな流れが見えてきます。

前年比較

新商品の導入など一つの施策の影響を受けやすい。

長期比較

市場の変化など大きな流れ(トレンド)の影響を分析できる。

そのほかにも、売上が上がった要因が外部的要因なのか、内部的要因なのかも重要なポイントです。

外部的要因

・自社で扱う商品を含む機械購入に対して国から補助金が出るようになって売上が上がった。

・テレビの報道などで自社の扱う商品がブームとなり連鎖的に売上が上がった

内部的要因

・新商品がヒットして売上高が上がった

・仕入れ先と交渉して仕入れ値が減り、売上原価が減ったため利益が上がった。

・業務効率化により販管費が減り営業利益が上がった

内部的要因は自社の企業努力によるところが大きいため再現性があるが、外部的要因は一時的なものに過ぎないこともあるの。持続的な成長には内部的要因を伸ばしていくことが重要である。

EPS

投資家にとっての成長と企業にとっての成長が必ずしも一致するものではありません。

企業が当期純利益を上げたとしても発行株数が増えてしまっては一株当たりの利益が減ってしまうからです。

そんな時に参考にされるのがEPS(一株当たりの当期純利益)です。

EPSの求め方

当期純利益÷発行株式数=EPS

例)発行株式数当期純利益EPS
前年度500株100万円2,000円
当年度800株164万円2,050円

上の表を見ると当期純利益が増え発行株式数も増えていますが、一株当たりの純利益も増えているので投資家にとっても順調に成長していることが分かります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

決算書は読めば読むほど奥深くて難しいですが、企業を分析するのにこれほど正直な資料はありません。ぜひ決算書に慣れて企業分析をしてみてください。

特に本書では安全性の分析について重点を置いて掲載していました。やはり企業分析で最重要なのが安全性です。

自分のお金を投資するのだから潰れない企業に投資するために是非安全性を見極めれるようになりましょう。

また、成長性の際に話しましたが、決算書は期末時の一時期の資料なので、長期的動向を見るならば「IRバンク」というサイトがおすすめです。

”おすすめ株レビュー”でも使っていますが、下記のように売上高など決算書の数値を通年でまとめてくれているので、成長性を分析するにはもってこいです。

IRバンクのサイトはこちら⇒https://irbank.net/

今回の書籍で学んで決算書を読めるように成ったら自信を持って企業に投資したいですね。

皆さんの充実したマネーライフを応援しています☆

Written by NAOMARU

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